バスケットボールの視野を広げることと、余裕のある動きについて

視野を広げる方法

視野が広がることでバスケットボールは楽しくなる。自分がいま何をするといいかわかるには、まわりの状況を知る必要がある。視野が狭いと、自分が何をすれば上手くいくのかを感じ取ることが難しくなる。動きに余裕もなくなる。緊張や疲れ、考えすぎ、一つのことに気をとられること、色々と視野が狭くなってしまう要因はある。ここでは視野について、あなたのヒントになりそうなものを記しておこう。

sponsored link

視野の仕組みと広げ方について


バスケットボールの視野

いまこの文章を読んでいるあなたの目は、液晶の上を走っている。パソコンに正対しているかもしれない、スマホを持っているのかもしれない。そこで画面から一度目を離して、周りのものを見てみる。自分を取り囲むものが何なのか、どのくらいの空間があるのか、それらに触れようとしたらどのくらい歩いたり手を伸ばしたりすることになるのか、想像して感じ取ってみる。呼吸をして、自分を取り巻く空間を感じる。そうして画面に目を戻してみると、さっきより何か広い感じがする。文章を追いながら、読んでいる自分がいる感じや、読んでいる自分がいる空間がある感じがするかもしれない。

いつもの慣れきった場所、通学路や体育館でも、これを確かめられる。たとえば玄関でもいい、靴を履いて外に出るというルーティンをこなす時に、ふと自分の周りの空間に何がどんな距離感であるのかを、呼吸をしてゆっくり感じてみる。実際に触ったりして感触を確かめてみる。玄関の思わぬ狭さや広さ、手触りを改めて感じる。しかし後日、また靴を履いて外出するとき、このとき感じたものを感じ取っていない自分や、感じ取ることなど頭から抜けて玄関を出てしまった自分を発見することになる。感じ取る力が狭くなっている。視野が狭いときとは、感じ取る力がなくなっているときだ。

自分が周囲の何を感じ取っているか、良く感じ取れているときと感じ取れていないときの差を自覚すると、自分の視野を見直していきやすい。無理に視野を広げようと頑張ると感じとれなくなる。自分が何を感じているかを認識することだ。高校で必死にプレイしている選手が、母校の中学校にOBとして顔を出すとき、ものすごく視野が広くなった感じがするかもしれない。中学校で必死にやっていたときと、全然違うコートの景色や感じ方を見つけたりする。単に「成長した」で片づけず、この差を生んでいるものが何か、探ってみる。

身体がこわばっているとき。緊張しているときや無理に頑張ろうとしているときは、視野が狭くなりやすい。柔らかくリラックスした身体と広い視野には相関がある。絶対決めてやると力んだシュートが入りづらいように、コーチに怒られて萎縮した選手がますますミスをするように、そのときに合った判断と身のこなしには、こわばっていない身体が必要だ。いつ自分の身体がこわばるかを感じ取れるだろうか、安心できる自然な呼吸をそのときにできているだろうか。疲れているときもそうだ。疲労しているとき、身体は力んで動こうとする。シュートタッチが鈍るように、視野も狭くなりがちになる。

何をすればいいか考えてしまっているとき、一つのことに気をとられているとき、視野が狭くなる。上手くいかず、どう攻めていいかわからなくなってしまったときは、どこをどう見ればいいのか混乱してしまう。自分の内側に広くて冷静な感じがない。何かをやることだけにとらわれてしまうと、液晶画面しか見れていない感じに近づく。何をすればいいかがわかっているとき、色々なやり方があるという選択肢があるとき、視野は広い。バスケットの攻め方の仕組みを学ぶと、余裕のある動きが出来るようになる。

プレスやトラップのような認知を混乱させられやすいディフェンスに初めて遭遇した選手が、コーチに怒られて身体を強張らせて疲労するとき、広い視野も的確な判断や身のこなしも、あまり期待できないだろう。適切な練習をしてバスケットの仕組みを感覚的に理解し、周囲の状況や声にこわばりすぎない心身を持つ選手は、視野の広い選手だろう。そういう人はこの競技をより楽しめる。

自分の視野が広いときと狭いときをよく感じて理解すること。視野が狭くなる時にはパターンがあるのではないか、仮説を立てて自分を研究していく、自分を知っていくこと。身体の強張りを把握しようとすることは大きな手掛かりになるだろう。そのとき自分はどんな感じだったのか、何を見てどんな風に感じていただろうか。振りかえってもわからないときは、惰性や慣れに身を任せてしまっているかもしれない。そうなれば視野は簡単には広くならないだろう。

ハンドリングやピボット、ドリブル、プレイ中にボールに気をとられなくなることは、意識を他のことに向けられる余裕を生むだろう。ルールに則った身のこなしが自然に出来ること、ボールが身体の一部になるように慣れ親しむこと。

参考記事:バスケのボールハンドリングの練習を、効果的なものにするために
参考記事:バスケのドリブルテクニックを劇的に上達させる、練習方法とコツ

身のこなしの参考に。


バスケットの仕組みを知ること。有名なオフェンスがスペーシングの大原則のうえに、スクリーンやカットを狙いを持ってデザインされていることを、一つずつ理解していくこと。作戦板の動きの解説を追えるようになれば、実際の試合を観ていても10人の動きを頭の作戦板に思い浮かべることが出来るようになる。そのうちコートでプレイしながらでもできるようになる。何が起きているのか、何をすればいいのか、スペーシングとタイミングの感覚が生まれてくる。

参考記事:バスケットのシャッフルオフェンスの特徴と基本の動き方、条件を解説
参考記事:ブルズとレイカーズを優勝させた、トライアングル・オフェンスの解説
参考記事:バスケのオフェンスの動きの考え方、パッシングゲームの攻め方の話

視力そのものは視野の広さに直結するだろうか。あるのかもしれない。見えづらいと不安になる人もいるだろう。けれど視力が低くても周囲を感じ取る力のある人はいる。自分が何を見て、何を感じ取れているのかを知ることが、自分の視野を見直していくために必要なことだと思う。
sponsored link

関連する記事

シュートマジック

ディレイオフェンス