加圧トレーニングに挑む前に知っておきたい、効果と方法と危険性

加圧トレーニングの効果と方法と危険性

加圧トレーニングは少ない負荷と短時間のトレーニングで、素晴らしい効果を得られると評判だ。プロのアスリートやチームでも採用しているケースがあるし、最近では介護やリハビリの部門にも取り入れられている。

では実際のところ、このトレーニングは手放しで喜べる、革命的で画期的なトレーニングなのだろうか。普段行っているような筋力トレーニングとはどのように違うのか。読者からの質問に対して調べた結論は、安易な導入は避けた方がいいというものだ。ここでは加圧トレーニングについての基本的な効果と方法、そのメリットとデメリットについてまとめてみよう。

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加圧トレーニングの効果や注意点のまとめ


特徴的な方法と効果

その名のとおり、圧力を加えることで筋肉トレーニングの効果を高めるのが加圧トレーニングだ。具体的には四肢の付け根を伸縮性のゴムチューブやベルトなどで縛ることによって、血流を滞らせた状態で軽い負荷のトレーニングを行う。すると血流中の酸素量は減少し、これが筋肉を勘違いさせる。

筋肉は大きな負荷がかかっていると思い込み、本来は大きな負荷でしか使わないはずの筋肉群も動員するうえ、成長ホルモンも少ない負荷に見合わない多くの量を分泌させる。これによって大きな重量を用意できない場合でも、筋肉に高負荷を与えたのと同じ効果を実現できる。自宅などで取り組めるわけだ。なお、手足の付け根を縛る素材は、伸び縮みしないものだと動作の邪魔になったり痛みを生じたりして好ましくない。

筋肉への具体的なメリット

トレーニングした箇所に筋肥大と筋力の向上が見られることは、通常の高重量トレーニングと同じだ。しかし加圧トレーニングでは、持久力の向上もみられる。通常、最大筋力を鍛えるトレーニングと持久力を鍛えるトレーニングは別に行う必要があった。しかし加圧トレーニングは、一度に両方の能力を高めることができる。これはトレーニング時間の短縮に繋がる。

また、疲労の少なさを特徴として挙げられる。これは実際に鍛えたい部位を動かしている時が楽だと言う意味ではなく、加圧トレーニング中はもちろんきつい感覚を覚える。しかし実際に高い負荷がかかったわけではなく、筋肉が高い負荷だと勘違いをしているだけなので、筋肉自体の疲労は少なくて済む。このため、通常よりも長い期間をあけずにトレーニングすることが可能だ。

危険性とデメリット

いいこと尽くめの加圧トレーニングのようだが、当然デメリットもある。適正な加圧よりも高い圧力を加えてしまったり、長時間のトレーニングを行ってしまうと、静脈血栓ができたり冷感、しびれ、皮下出血といった症状を引き起こすといわれている。加圧トレーニングはまだまだ研究の過程にあるため、トレーニングと症状の因果関係を証明するだけの研究の実例も豊富ではない。

このため身体的に危険な可能性があるということを認識し、実行しようとする際には専門家の指導のもと、適切な加圧と時間、器具とメニューでトレーニングをしなければならない。つまり通常のトレーニングよりも、実行に移す敷居は高いといえる。

オススメできないケース

このことから、気軽に加圧トレーニングに手を出そうとしているのならやめた方がいい。専門家としっかりとした話をした上で行うくらいの慎重さがなければ、不測の事態も起こりかねない。ベルトなどを買うこと自体は簡単だが、むやみに手を出すのはやめよう。

近年では加圧トレーニングでダイエットを成功したという例が広まって、多くの人が興味を持っているが、生半可に手を出すのならばオススメできない。手っ取り早く身体を鍛えたい、痩せたいなどの気持ちでいるのなら、まともに努力した方がいい。

オススメするケース

加圧トレーニングは寝たきりの人やリハビリ中の人に効果を発揮する。また、持病や怪我を抱えて高強度のトレーニングがなかなかできない場合にも取り組む価値がある。

たとえば重度の腰痛やヘルニアを患っている人でも、スポーツなどで足腰を鍛えなければならない場合、加圧トレーニングによるスクワットを行えば、腰にかかるリスクを押さえたまま臀部やハムストリングスを鍛えることができる。

このように特殊な場合においては、専門家の指導のもと加圧トレーニングに頼るといいかもしれない。



一人ではやらないで
危険性を強調するようになったが、万が一のことを考えてのためだ。実際には多くのアスリートや団体がそれぞれの活動に取り入れている。バスケットボールの世界でもトヨタ自動車や青山学院大も過去に導入した実績がある。

この記事を見て興味を持った人は自分でやろうとせず、まずは専門のトレーナーに相談してほしい。全国各地には加圧トレーニングを扱っているクリニックやジムがあるので、まずはそこの門を叩いてみるといい。体に気をつけて、よいトレーニングを積んでほしい。
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