バスケのオフェンスの動きの考え方、パッシングゲームの攻め方の話

バスケットボールのオフェンスの動きと考え方、パッシングゲームでの攻め方

バスケットボールでチームオフェンスの攻め方はどう考えるといいだろうか。多くの人が仲間一人一人の個性を生かしながら、それぞれの判断の中で、強みを生かして攻めていきたいと思っているのではないだろうか。動き方やシュートを打つ人を限定したカチカチのやり方より、もっと自由に、連携しながら、個人能力任せではなくチームの力を合わせて攻める方法を知りたいのなら、この記事はあなたを助けるだろう。

ディフェンスを攻略するときには、選手一人ひとりがディフェンスの状況に応じて効果的なプレイを選択することになる。そのためには一定のルールを共有するのが有効だ。チームに適ったルールを導入することでこういった目標を達成する、「パッシングゲーム」のやり方についてここにまとめておこう。

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バスケのマンツーマンを攻める方法


パッシングゲームとは?

チームでディフェンスを攻めるときに、それぞれが好き勝手に動き回ってしまうと、お互いのスペースがつぶれ、パスを出すコースやタイミングがなくなり、ボールマンの1on1の邪魔になってしまう。こういったことが起こるのを防ぐためには、オフェンスについてのルールを共有することがいいアイディアになる。一人ひとりの動き方や1on1を仕掛ける人や位置、タイミングを完全に規定するようなセットオフェンスを導入することも一つの手だ。

また、シャッフルオフェンスのように、特定の動きを連続して何度も続けられるような「コンティニティーオフェンス」を導入しても、こういった混乱は避けられるだろう(シャッフルオフェンスのやり方は下記のリンクを参照してほしい)。

参考記事:バスケットのシャッフルオフェンスの特徴と基本の動き方、条件を解説

ただしこういった「パターンを決めてあるオフェンス」は、ボールを持っていない選手の動きが決まってしまうので、相手にスカウティングされてしまうと動きを読まれてしまったり、選手が特定の動きを繰り返すことに意識をとられてチャンスを見逃してしまったり、一人ひとりが臨機応変に判断して反応する能力が培われづらかったりといった問題がある。

この問題を解決して、「特定のパターンだけを当てはめず、一人ひとりがルールに基づいたプレイと状況判断を自律的に行って、混乱なくお互いの動きを生かしあい、ディフェンスが読めないようなオフェンスを実行する」方法がある。

それはモーションオフェンス、あるいはパッシングゲームと呼ばれたりするやり方だ。2つの名称で混乱しそうだが、「人」と「ボール」が連続して協調して動くことで、上記のようなオフェンスを実現しようとする点では2つとも変わらないといわれる。上記のようなオフェンスを、人の動きを強調して呼ぶ時はモーションオフェンス、ボールの動き(パス)を強調して呼ぶ時はパッシングゲームと説明されることが多いようだ。

ここではこのやり方をパッシングゲームと呼んで、具体的にどう考えていくかを見てみよう。まずは、なぜ「人」と「ボール」の動きが大切なのか。

ヘルプディフェンスを動かせ!

次の3on3の図を見てほしい(見づらくてすみません)。この状態ではボールマンが1on1を仕掛けることは難しい。右にも左にも勝負をするスペースがなく、駆け引きの手段を奪われているために苦しいシュートを打つことになる。

パッシングゲーム

これを防ぐためには仲間の二人が、適切な距離を保ちあってボールから離れればいい。これでボールマンは左右のドライブとシュートというように、駆け引きの選択肢を使って1on1を成功させやすくなる。

パッシングゲーム

ところがディフェンス側もさるもので、ボールマンの優位を打ち消すために、コートを縦に分割するミドルラインに寄ってヘルプディフェンスの準備をする。こうすることによって1on1でボールマンが侵入してきたときに、一人がコースをケアし、もう一人がパスコースを潰しつつクローズアウト(レシーバー2人のシュートチェックに寄る)に備えることができ、ドライブもアウトサイドの簡単なシュートも許さないような、1on1をしっかりと潰す守り方ができる。

パッシングゲーム

守り方は他にもいろいろあるけれど、ボールマンをチーム全体で守ろうという意識があると、なかなか思うように攻めることができない。こういった場合、素早く逆サイドのオフェンスにパスをして、「パスによるズレ」を作って有利な状況から1on1を仕掛けてもいいだろう。オフェンスがパススキルに優れているのなら、極端な話、光の速さでボールが回るようなら、ディフェンスの準備が整っていないところに攻める形になるので、これは有効だ。

パッシングゲーム

ところがディフェンスもそういった試みに対しては、ボールマンへのプレッシャーをきつくしたり、ディナイを厳しくしたりしてパスの速さ自体を遅くしようと試みる。パスが飛んだ時のポジションの移動(ボールサイドジャンプ、フロート)も素早くして、隙をつかれないようにチームディフェンスの準備を素早く整えるだろう。ディフェンスが「パスによるズレ」に対応してくるようだと、「素早いパスを回して1on1」だけだと攻めづらくなる。

パッシングゲーム

そこでボールを持っていない二人が「動くこと」によって、ヘルプディフェンスを動かし、チームディフェンスを崩そうというパッシングゲーム(モーションオフェンス)の考え方が生きてくる。図のようにボールを持っていない選手が動くことによって、ディフェンスはその動きについていかざるを得なくなり、よく準備されたディフェンスポジションに留まっていられなくなる。

パッシングゲーム

片方のディフェンスがヘルプポジションに留まってしまうと、フリーの選手に簡単にパスが渡ってシュートチャンスが生まれてしまう。ボールを持っていない人、オフボールマンの「動き」があれば、ディフェンスを良い位置(オフェンスにとって都合の悪い位置)から動かすことができる。

パッシングゲーム

また、はじめの例ではオフボールマンが動かないため、ディフェンスは1on1を待ち構えやすかった。ドライブのコースを素早くケアことができ、コースに入った後にはボールマンがパスをすることを予期して、パス後の展開に備えることができた。ボールマンがドリブルをやめ、ボールをキャッチしてパスをしようとしたときに、「パスの行方に反応する」アクションが起こせた。カットの可能性が増え、リカバリーやローテーションは素早くできた。

パッシングゲーム

ところが動いている途中でヘルプをしようとすると、ドライブのコースに入るのが遅れる。自然と「パスの行方に反応する」よりも、「コースをケアする」ことに意識や身体が向く。この状況ではボールマンはカットを恐れずに正確にパスしやすい。ヘルプマンが自分のコースに寄ってきている途中は、その動きと違う方向へ飛ぶボールをチェックされづらいからだ。

パッシングゲーム

つまりオフボールマンが動いてヘルプポジションにいるディフェンスを動かすことで、1on1がしやすくなり、かつヘルプをかいくぐってのパスもしやすくなるのだ。多くのコーチが試合中に「動け!」とか「止まってるぞ! 止まるな!」と叫ぶのは、オフボールマンが動くことがオフェンスを成功させやすくする大きな要素だからだ。

こうした中でさらに、ボールマンがドリブルではなくパスを有効に使い始めたらどうだろうか。オフボールの「人」の動きでヘルプディフェンスが動かされてしまっている状況で、先に説明した「ボール」の動きが加わってしまえば、ボールマンにつくディフェンスにズレが生まれ、なおかつヘルプディフェンスも有効にできない瞬間が生まれてしまう。強固なチームディフェンスを崩すために、「人」と「ボール」の動きが重要になる。

個人個人の能力が大切になる

ところで、こういったオフェンスをするには、まずボールマンにそのときにあった身のこなしや視野の広さが必要になる。プレッシャーをかけられてリングに背を向けてしまうと、パスが飛ぶ心配がないのでヘルプディフェンスはオフボールマンの動きに対応する必要がない。また、ボールマンが自分のマークマンを攻略することばかりに気を取られて、味方の動きを視野から消してしまうと、正確なタイミングのパスが出ないため同じことになる。

ボールマンのドリブルが下手ならば、ドリブルをわざとつかせてプレッシャーをかければ、相手の顔は下がって視野を失い、これもまたディフェンスにとってはありがたい。ボールマンがフリーの選手にパスという判断をせず、無理に1on1を仕掛けようとするのなら、オフボールマンを放っておいてヘルプディフェンスに力を傾ければ対応していける。

オフボールの選手たちのアウトサイドからのシュート精度がなければ、例に挙げた動きにディフェンスは必死についていかず、ボールマンのドライブを警戒してゾーン気味に守ればよくなる。また、シュートのモーションが非常に遅いとしたら、パスが正確に飛んだとしてもシュートチェックが間に合いやすいので、これもまたヘルプディフェンスに多くの意識を割くことができる。

そもそもオフボールマンが動く時に、ボールマンの方を見ていないで動くような真似をするようなら、パスに反応できないのだから必死についていかなくていい。ボールの方を見ていても自分のチャンスに気づけなかったり、積極的にボールをもらって攻めようとする気がないのなら、ある程度は放っておいてヘルプしやすい待ち方をできる。

オフェンス一人ひとりのパススピードが遅いのなら、マークマンのもらってからのシュートには間に合うだろうから、動きを過度に怖がる必要はない。パスモーションが遅くて大きいのなら、パスが予期しやすいためにボールマンへの寄りを大きくできるし、パスカットもしやすい。

つまり、「人」と「ボール」を動かしてチームディフェンスを崩していくためには、ハンドリング、シュートやパスやドリブル、ボールがないところでの動き方や、視野、判断する力などが一人ひとりに必要になってくるのだ。

パッシングゲームのルールの概略


ここまでの話を総合してまとめると、スペーシングを保ち、ボールと人が動きながら、一人一人のファンダメンタルスキルに基づいて攻撃を展開することで、ディフェンスを崩すことができるということになる。

それでは、こういったオフェンスを展開していくときは、どういったルールをチームで共有していけばいいのだろうか。

このルールに特定の正解はない。チームにいる選手の個性が生きるようなオフェンスを想定して、可能な限りシンプルな約束事を定めるのがよいとされている。逆にいえば、そうした想定に向かって日々の練習メニューや一人ひとりに求めるスキル、考え方が方向づけられていくともいえるだろう。

フロアバランス、スペーシングのルール

フロアバランスを保つことで、一人一人の周囲にスペースが生まれる。その空いているスペースを使ってボールマンは1on1を実行したり、オフボールマンはディフェンスを引きつけ、ボールをもらえるような動きをする。例の初めで示したように、オフェンス間の距離が近すぎるとディフェンスによってボールマンは窒息してしまう。

3アウト2イン、4アウト1イン、5アウト、まれに2アウト3インのように、自分たちの基本的なセットアップを知っておくことが大切になる。たいていの試合ではオフェンスの選手たちがゆっくりフロントコートに入ってくるときに、全員同じラインを走ることはないはずだ。それぞれの基本的な「最初のポジション」があるラインを走るだろう。

基本になる最初の形を決めておくことは、選手がフロアバランスを理解していくうえで重要になる。最初から形が狂ってしまっていれば、フロアバランスをとる動きを向上させていくこと自体が困難なほど、コート上に混乱が起こるだろう。ある程度の型が臨機応変には必要だ。そうでなければただの行き当たりばったりになってしまう。まずは基本の形を決定し、共有しよう。

3アウト2インは強力なインサイドプレーヤーが存在するときには大きな力を発揮する。しかし身長に恵まれないチームや、アウトサイドプレーヤーの1on1能力に活路を見出すチームは4アウト1イン、もしくは5アウトを志向する傾向にあるだろう。脅威になれないインサイドがポスト付近に2人いてしまうと、アウトサイドの1on1を邪魔してしまいがちになる。

フロアバランスを取る際には、お互いに何メートルの距離を保て、という原則的なルールを決めたりする。5~6メートル程度が一般的とされるが、例で語ったように、フロアにいる選手のアウトサイドのシュート力やパス能力(精度、モーション、スピード、視野)によってチームが有効にディフェンスを引きつけられるフロアバランスの大きさは異なってくるだろう。コートを広く、はみ出してしまいそうなくらいに使うことができれば、それだけ攻めやすくなる。

選手間のバランスを見ることを強調しよう。お互いの距離感がわからなければ、力を合わせることは難しい。

ボールを持っていない人のルール

パッシングゲームではボールを持っていない人の動きについて、ある程度のルールを設けることになる。「ボールマンの邪魔をせず」「パスによってチャンスが生まれるように」「自分のディフェンスを引きつけて」動く。

選手一人一人が好き勝手に動くと、選手同士の位置がかぶってしまい、チャンスは生まれずディフェンスはひきつけられず、ボールマンの1on1を助けることが難しくなりがちだ。そこでチームは「どこの場所が攻めどころで、そこにどうアプローチするのか」というイメージを元に、シンプルな約束事を定めて共有することになる。

例えば下の参考記事ではトライアングルオフェンスについてまとめたけれど、トライアングルにセットアップした後、まずポストにボールを入れることを狙ってオフェンスが展開されていく。「ポストに入れる」というイメージがあるため、他の選手はお互いに適切なスペーシングを保ちつつ、ボールが入った場合にも、入らなかった場合にも対応できるような準備をすることができる。

参考記事:ブルズとレイカーズを優勝させた、トライアングル・オフェンスの解説

イメージをもって準備ができるということは、わずかな手掛かりからでも未来の予測がしやすくなり、現状への判断、反応が速くなるということだ。ある程度の型、ルールがあるので、味方が何をしようとしているのかという予測ができる。味方の動きが、次のチャンスのためにボールを繋ごうとしているのか、もらってすぐシュートを打とうとしているのか、ボールマンの邪魔をしないように切れていくのかを、直感的に理解しやすくなり、瞬時に行動を選択して反応できる。

ルールのおかげで、閃くように、自由に感じるようにオフェンスできる。周囲の状況がわかるから、自分が何のために動くのかが明確になる。ディフェンスの動きも把握しやすくなり、どの狙いに対してどう守っているかも目に入る。お互いのスペースを保ちながら判断して動けるので、ミスしたディフェンスを見逃さずに、逆をつく動きを好きに行うことができる。

オフボールマンのルールとしてよく設定されるものには「その場で2秒以上立ち止まらない」などがある。例の図で述べたように、ヘルプディフェンスを動かすためにオフェンスは立ち止まり続けてはいけないという考え方だ。闇雲に動き続けるのではなく、ディフェンスの動きを把握しながら、チームの狙いを実現するための意図をもって動くことが大切になるだろう。

「空いたスペースを埋める」ことも原則として共有される。人の動きによってセットアップが崩れるが、崩れっぱなしにせずに空いているスペースに人が入っていくことで、フロアバランスは絶えず保たれ、一度のアタックでは崩せなかったとしても、ボールマンとオフボールマンを生かし続けながらオフェンスを展開できる。

他にもほんの一例だが、「ディナイされたらバックカットする」、「エンドラインに近い方の選手がスクリーンのユーザーになる」、「ハイポストに飛び込み、ボールをもらえない場合は空ける」、「ボールから離れるときはスクリーンをかけに行く」、「ボールマンが近づいてきた場合はバックカット、もしくはバックカットからVカットで飛び出す」というように、チーム独自のオフボールマンの動きを決めていける。

このルールに正解はない。ルール同士が喧嘩をしないように、原則を守ったのにポジションがかぶったり、レシーバーがいなくなったりしないようにしよう。ボールマンにはショートパスの選択肢をいくつも用意してあげること。チームごとにどんな攻め方、動きを中心にするかを決めたうえで、その動きに基づいて全体がデザインされていくことになるだろう。

ここにはコーチの感じ方が強く反映されることになる。「このときはこうする」というルールが多いほどパターンオフェンスに近づいていく傾向にあるので注意しよう。選手が自由を感じられるような、シンプルで効果的なルールがよいとされる。

ボールを持っている人のルール

ルールはボールマンにもある。この原則も、オフボールマンの原則に基づいた動きと衝突しないようにしよう。「ポストマンはハイポストを埋める」という原則を決めたのに、「ボールマンはまずハイポストへのドライブを積極的に狙う」としてしまっては、プレーヤーは難しい判断を迫られる。

よく言われるのは「ボールをもらったらリングを見る」というルールだ。当たり前のことかと思われるかもしれないが、リングを向けばコート全体を見やすく、仲間とディフェンスの状況を把握できる。オフボールマンのチャンスを見逃さなければ、そのディフェンスはタイトにつく必要ができ、ヘルプディフェンスに寄りづらくなる。

「すぐにドリブルをつかない」こともよく言われる。ドリブルが苦手な人がむやみにドリブルすると、視野は失われがちになり、味方のチャンスに素早く反応することが難しくなる。「ボールを長持ちしない」こともよくいわれることだ。パスが回らなければヘルプやディナイが固くなりやすいためだろう。

パッシングゲームではボールと人が動くことが肝心で、ボールが動かないのであれば、いずれ人も止まってしまうだろう。ワンマンチームでエースがボールを離さないとき、周りの味方が止まってしまう光景がある。エースは結果的に良く準備されたディフェンス5人に対して1人で挑むことになってしまう。

「パスアンドラン」のように、ボールマンがパスした後にその場にとどまってはいけないというルールもある。ディフェンスを動かす流れを作るためには大切になる。パス後の動きも「リングに向かってカット」「逆サイドにスクリーン」「カットした後にリプレイス(同じ場所に戻る)」といったように、選択肢がある中で状況ごとに判断をできるようにする。

「ハイポストでもらったらローポストへのパスを狙う、次に逆サイドへのパスを狙い、次にシュートやドライブを狙う」といったような、ボールマンの位置や選手についてのルールもある。オフボールマンのルールとともに上手くデザインすれば、チームの強力な攻撃方法になるだろう。パスの狙いどころや優先順位を定めるのは、1on1以外でディフェンスとのズレを作るために有効な方法だ。

シュートセレクションについてのルール

オフェンスは点を取ることが目的だから、どのように作ったシュートで得点を目指すのかということも、攻めのイメージを共有するときには大切になる。

5人がゆっくりとフロントコートに入ってきた状態から、いきなりシュートを打ってしまうと、ディフェンスの準備ができているためにオフェンスリバウンドを獲得できる可能性は低くなる。ディフェンスを動かしているときの方が、ボックスアウトにつかまりにくいのでオフェンスリバウンドをとりやすい。

ガードからパスを受けた最初の選手がいきなり1on1を始めてしまうと、「準備された5人のディフェンスに突っ込んでいくワンマンチームのエース」のような状態になりがちだ。

このために、シュートや1on1の前に「少なくとも3回のパスを回す」「そのうち1回はポストに入れる」などのルールを定めることで、ヘルプディフェンスとボールをよく動かし、崩れがちなディフェンスに対してアタックできる。

また、「ラストショットを打つ選手を決めておく」工夫があれば、ショットクロックや各ピリオドの終わり際に、余計な混乱をせずに済むだろう。

シュートまでの過程が毎回のオフェンスで同じになってしまうと、ディフェンスに読まれて対応されやすい。ディフェンスの動きを読むことを強調すると同時に、「パスした後は1つ前のオフェンスと違うカットを行う」といったルールを定めることで、ディフェンスに的を絞らせないようなオフェンスを展開しようとする考え方もある。

いずれにしても、オフェンスのときにはどういったところを攻めていくかを一人一人がすっきりと把握し、選手は自分のプレイについて「視野の中の何を基準にして、どう感じ、解釈し、判断したか」を説明できるといい。逆にいえば、「どこを見て」「どう判断して」「優先するのは何か」という前提を練習のときからチームで共有していくことで、チャンスメイクしやすくなり、チームワークが生まれてくる。

パッシングゲームができるように練習しよう

オフェンスのイメージや基本的な動き方を決定したら、5on5で選手たちにイメージを伝えた上で、2~3人で出来るシュートや対人のドリルに取り組んでいけばいいといわれる。この少人数のドリルは、5on5におけるどの部分に当たるかを選手たちが理解できるように行えば、あとで5on5をやったときに全体を把握する手掛かりになる。

ドリルではコーチは狙いどころを強調し、一人一人がチャンスメイクを体感できるようにするといい。選手がルールに基づいて、予測して、状況からチャンスを感じ取れるように。

基礎練習も大切になる。パッシングゲームでは一人一人に判断力とハンドリング能力が問われる。シュートやドライブ、オフボールマンのチャンスを見逃さないパスを判断、実行できるような身体の使い方、技術を習得していくことで、力を合わせて攻めやすくなる。これらの能力を日ごろからしっかりと伸ばそうと努力していくことで、バスケットボールの醍醐味を味わっていける。

一人一人をルールに当てはめすぎないこと。自由にイキイキと、自分の判断を磨いて、仲間の判断を感じてオフェンスすることが、チームが力を最大限に発揮するコツの一つだ。オフェンスについてはまた違った考え方、より良い考え方もあると思うが、あなたがチームのオフェンスを考える上でこの記事が参考になれば嬉しい。

こちらはハーフコートオフェンスの教材。指導時には参考になる。
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