理解力がない人は何が原因? 頭の回転を速くする方法と習慣

理解力がない人の原因と頭の回転を速くする方法

物事をうまく頭で理解することができない。誰かに説明や指導をされても腑に落ちない、納得できない。部活でも仕事でも勉強でも、こういった悩みは切実だ。

人はすべての物事をすんなりと理解できるわけはない。同じ情報に接しても、ある人が一瞬でそれをうまく受け入れて自分なりに解釈できるのに対して、何を言っているのか理解できずに戸惑う人もいる。これは一体何が原因なのか。ここでは「理解力がない」という状態に人が陥るのはどうしてか、どうすれば頭の回転が速い状態になれるかについて書く。

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理解できない人が理解力を鍛える方法


なぜ理解できないのか、その原因と理由

何かを理解するとは、その何かが別の何かとどう繋がっているかを知ることだ。

たとえば小さな子供は「ドイツ」の場所を理解できない。フランスの北東、ポーランドの西と教えても、フランスとは、北東とはなんだ、とくる。フランスはヨーロッパで東西南北というものがあってといえば、ヨーロッパとは何か、ユーラシア大陸の西の方だといえば、ユーラシア大陸はどこだとくる。日本の近くの大きな大陸だといえば、日本はどこ? となる。

結局のところ、世界地図を頭に思い浮かべられるようになり、大陸の名前を知り、日本の位置を知り、というように、ドイツと繋がるはずの情報が頭に入っていなければドイツの場所はすぐにはわからない。ヨーロッパにある、と説明されたところで、ヨーロッパ自体がわからないのだから、理解はできないのだ。

ある情報を与えられてもうまく理解することができないケースは、このように「情報が孤立」してしまっているからだ。ある情報を与えられた時には、それを解析する手がかりとなる情報が必要になる。たとえば下の素粒子の説明文を見てほしい。

素粒子は大きく二種類に分類され、物質を構成する粒子をフェルミ粒子、力を媒介する粒子をボース粒子と呼ぶ。物質を構成するフェルミ粒子は更に、クォークとレプトンに分類される。クォークやレプトンの大きさはわかっていないが、仮に有限の大きさがあるとしても陽子や、それより小さいスケールである「弱い相互作用」のスケールにおいても点とみなすことができることから標準模型(標準理論)では点粒子として扱われる。素粒子間の相互作用を伝え運ぶゲージ粒子のうち、重力を媒介するとされる重力子は未発見である。

引用ページ:素粒子 ― wikipedia
多くの人はこの説明を理解することができない。なぜなら文中の用語の意味が理解できず、素粒子についての具体的なイメージや概念を頭に作ることができないからだ。この説明文自体が「孤立」してしまっている。だが専門の人からすれば、この文に書いてあることは「孤立した情報」ではない。その人の頭にある情報との繋がりがわかるため、文章の中身を理解することができる。

子供は多くのことを理解できない。だがこれは子供が「頭が悪く、頭の回転が遅く、理解力が乏しい」からではない。子供には圧倒的に情報が不足しているのだ。だから物事と物事の関わりを頭でうまく処理することができない。逆に言えば、物事を理解するための適切な情報が与えられていれば、「理解力がある人」になれる。

必要な情報と、それを繋げる力

では人間が「理解力のある人」になるために必要な「適切な情報」とはいったいどんなものだろうか。これには2つの種類がある。

一つは論理的な情報だ。客観的な情報といってもいい。たとえば1+2=3は、誰が計算したところで1+2=3になる。日本はアジアの極東だ、という文章は誰が考えても正しい。このような、主に学校教育で仕込まれるような明確で客観的な情報は、また別の明確で客観的な情報とすぐに結びつく。

もう一つは感情的な情報だ。経験的、主観的な情報といってもいい。本当に悲しいとき、めちゃくちゃに疲れてしまったとき、人は食欲がなくなりやすい。だがこの感覚は誰にでも共通するものではないし、理解の度合いも人によって異なる。だからわかりにくいのだ。上司から「お客さんをもてなして」といわれた時に、感情的な経験が不足していれば、どうもてなせばいいかがわからず、上司から見て「理解力のない部下」になってしまう。

論理的な情報、感情的な情報の繋がりが理解力の肝心な部分だ。では、これらを培うためにはどんな方法があり、どんなことを習慣にしていけばいいのか。

記憶力を高める、物覚えをよくする

記憶力は理解力とイコールで結ばれるものではないけれど、単純な記憶は理解の源泉だ。頭に入っている情報が多ければ多いほど繋がりは増え、多くのことを理解できるようになる。下に参考記事をおいておく。

参考記事:記憶力が悪い人の記憶力が楽にアップする、トレーニングと暗記のコツ

いろんな経験をする

感情的な情報は、人生の経験に通じる。暗記するように覚えることはできない。自分がどんな感情を経験しているかを自覚して生きること。他人がどんな感情を抱いているのかを、声のトーンや表情や仕草などから観察して知っていくこと。そうすることで人間の感情には振れ幅があったり、時期や場所によって色々な状態になるときがあるとわかってくる。楽しいときも悲しいときも、嬉しいときも怒っているときも人生にはあるということを、感覚的に理解すること。いろんなところでいろんな体験をすると、いろんな人のことがわかるようになってくる。

小説を読む、日記を書く

この習慣は物事のつながり、因果関係を理解する力を鍛えてくれる。物語はつながりの集合体のようなものだ。誰かが何かをし、それによって何かが起こり、それがまた他の誰かに影響を与え、というように、一つ一つの情報がつながりあい、関連しあって物語は出来上がる。小説を読むのは、情報と情報のつながりを頭に構築していく訓練になる。

日記を書くのもいい習慣だ。日記を書こうにも、物事の因果関係を考えて書かないと意味のわからない日記になってしまう。起こった出来事には必ず「場所」や「時間」や「理由」や「感情」が伴う。過去についてAでBだからCになったという理解を繰り返すことで、つながりへの理解力は高まっていくだろう。
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