人生の目的や目標を自分の中に発見するための、人生の輪の効果

人生の目標・人生の目的、人生の輪

ふだん「○○をしなくてはならない」「○○をするべき」といったもので自分を律して社会生活をしていると、ふとした時に人生の目標や目的に向き合って、「自分がしたいことは何だろう」「自分はどうやって生きていきたいのだろう」と考えても、なかなか答えを出すことがむずかしい。自分と対話する経験が不足している受験生も就活生も、自分の未来を自分で描いていこうとするときには悩む。

こういった悩みを解決する試みは人生にはあるものだ。他人にアドバイスをされても、自分の中から出てきた感触のある答えでなくてはあまり役に立たない。ここではコーチングでよく使われる「人生の輪」についてご紹介しよう。このエクササイズは、自分自身と対話し、自分が心の中では何を望んでいるのか、自分はどういった傾向があって、何が自分を混乱させているのかを明らかにする感覚を培うきっかけの一つになる。

苦しみや悩みを抱える多くの場合、問題は自分の外部ではなく内部にあるものだ。セルフコントロールを取り戻して生き生きと活動していくために、この人生の輪のエクササイズは役に立つことがあるだろう。

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人生の目的、人生の目標を確認できる人生の輪


人生の輪とはどんなものか

人生の目標・人生の目的、人生の輪
画像引用元:少し立ち止まって自分と向き合ってみよう!

人生の輪については上の画像を見てみよう。円が「仕事・キャリア」「お金・経済」「健康」「家族・パートナー・恋人」「人間関係・知人・友人」「学び・自己啓発」「遊び・余暇」「物理的環境」というように、8つの分野で分けられている。これが人生を捉えるためのオーソドックスな一つの例だ。人生の充実度をこの分け方に従って検討することで、悩みや苦しみを解決するヒントに気づきやすくなる。

手元のメモでも何でもいいので、あなたも実際にこのような輪を描いてみてほしい。そしてその分野の一つ一つについて、自分が10段階でどのくらい満足しているかを考えて下の画像のように書き込んでいこう。

人生の目標・人生の目的、人生の輪
画像引用元:少し立ち止まって自分と向き合ってみよう!

大事なのは、「自分がどう感じるか」を基準にすること。日本人の平均年収が500万円で、自分の年収が300万円だから、お金・経済はだいたい「6」くらいにしておくか、というようにしない。他人がどう思っているかとか、世間的な基準がどうだとかは関係ない。あくまで「自分は本当に満足しているか」を基準にしてほしい。自分に問うてほしい。300万円でも「10」の人もいれば、3000万円でも「1」の人もいるだろうし、それがこの場合は正解だ。

こうやって自分を取り巻く物事を可視化することによって、自分が抱えている問題がどの分野にあるのかを理解しやすくなる。「なんだか最近充実感がない」だとか、「気づけばストレスがたまっている」というような漠然とした感覚が、主に何から生じているのかを整理できる。「不快の原因がわからない」ということが私たちの不快さを増大させる。逆に「何が不快なのかわかる」という感触を得ると、私たちは希望を取り戻してその現象に挑みやすくなる。

自分と対話して希望を生もう

輪を作って自分の感覚を確かめたら、分野一つ一つについて「なぜこの数字をつけたのか」を検証していこう。例えばあなたが「家族・パートナー・恋人」で「7」をつけたとする。そこで「なぜ7ポイントもつけられたのか」と「足りない3ポイントは何なのか」を両方考えてみよう。足りない部分にだけ目を向けず、「満足していること」と「まだ満足していないこと」を両方把握する。

「定期的に家族の誕生日を祝えているし旅行も行っている」「おおむね良好な関係を保ち、みんなが健康に暮らしてくれている感じがする」「自分の仕事や交友を理解して支えてくれている感じがする」から、ある程度は満足している。というように確認ができれば、今現在の状況に感謝をすることができたりもする。それがまず迷いや混乱を鎮め、問題だけに意識がフォーカスされることを防ぐ。

「もう少し会話の時間を取りたいと思う」「仕事が忙しいときにずっと会えないときがある」「もっと喜ぶ顔が見たい」から3ポイント足りない。というように考えたのなら、自分がもっと身近な人との時間をとって、良く過ごしたいと願っていることがわかる。そしてそのためには「仕事を効率化して時間を増やす」だったり、「相手の願いや気持ちを知る」ことが大切なのだと把握できる。

つまりこの検討をすることで、「自己分析」と「今後の課題の明確化」を行うことができる。これが悩みや混乱に効く。この検討を8つの分野それぞれにわたって行うことで、より広く自分の欲求を知り、自分が日々でやればいいことがはっきりとする。欲求と課題が明確になれば、そこに希望が生まれやすい。

目標設定の注意点について

このエクササイズを通して課題が見つかれば、それを具体的な目標に落とし込んで生活していくことで、日々に深い満足を得ることができるようになってくる。確かに自分が望んだ方向に進んでいると、希望を感じながら行う活動は楽しいものになる。人生の輪を確認することで、私たちのパフォーマンスは上がりやすい。

ただし、目標設定の仕方には注意しよう。いくら自分の中で「これを解決したい」ということがはっきりできたとしても、目標の立て方、目標の扱い方を間違ってしまえば継続的に行動していけなくなってしまう。目的とあっていない目標、他人を意識した目標や、たった一つの高い理想を掲げた目標を設定しても、日々を元気に過ごしていくことは難しい。目指すこと自体が気持ちよく、自分の身体が元気になるような感じがする目標をたてるのがポイントだ。

定期的にエクササイズをしてみよう

人生とは自己を発見する旅だという。生きていく中で「自分はこんな面があったのか」とか「前は嫌だと思っていたことでもいまは満足できているな」というようなことが起こる。人生の輪を書くあなた自身が変化していくのだから、このエクササイズは定期的に実施するといい。あなた自身が柔らかく変化し続ける生き物だということを知っておこう。

8つの分野の他に気になることがあるなら、違う項目を足したって構わない。大切なのは混乱している自分を感じたら、一度落ち着いて立ち止まり、自分と対話してあげることだ。人生の目標や目的は外には落ちていない。教えてくれる人もいない。ただそれはあなたの中に埋まっていて、あなたに探しだされるのを待っているものなのだ。

いま現在、人生の目標や目的について迷っている人は、一度試してみてほしい。これはあなたの認知を整理して、希望を取り戻すために本当に有効なエクササイズだ。判断すべき事柄や得る情報の多い現代だからこそ、こういった紙とペンでできるシンプルな方法が、頑張るあなたを救ってくれることがあるだろう。
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