リーダーシップの正体とは? チームリーダーに必要な条件と役割9つ

リーダーシップとは、役割と条件

リーダーとは一体なんだろうか。チームの最高権力者? もっとも能力が高く結果を残す人? 誰がリーダーに適任なのか。みんなに好かれている人? もっとも厳しい人? リーダーの資質を表現するにはいくつかの言葉が必要だ。この記事は組織におけるリーダーの条件と適正、その役割について触れる。

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リーダーシップとは? 役割と条件


リーダーとはどんな存在か

チームにおけるリーダーとは評論家やガイドのように「こっちの方向に進めばいいよ」と教える人や「これはこういうやり方をすればいい」と理屈で示す人ではない。ビジョンやミッションを掲げ、チームが目指すべき方向性を言葉で示すだけではない。

チームが登山中にクマと遭遇しパニックになったのなら、ガイドのように「慌ててしまうとみんな襲われますよ」と警告したり、評論家のように「この季節のクマは腹を空かしている」と分析しても、チームの危機は解消されない。必要なのは実際にパニックを鎮めて、「こうしろ、オレについて来い」と、チームに安全をもたらすために冷静に行動できるリーダーだ。

リーダーとは知識や理論を振りかざしたり、問題点をただ指摘する人のことではない。チームの問題について、持てる手段を駆使して現実を変えてしまう力を有する人のことだ。人に理屈を教えこむ人ではなく、人の行動を率いる人。ふんぞりかえる王様や戦略を立てる参謀ではなく、人を率いる隊長のことをリーダーという。実際に集団の行動を作れるリーダーがいて、はじめて評論家やガイドに意味が生まれてくるだろう。

メンバーとリーダーのメンタリティ

リーダーはチームの目標達成のために行動し、そのためにチームがするべきことについての見立てを持つ。彼は「チームが山頂まで到達する」ために手だてを尽くすし、「クマに遭遇してしまった」という困難も解決し、チームを行動に導く。チームが何をすべきかわからない、行動にも導けないリーダーがいると、メンバーは大変な思いをする。「この人が率いることで私たちは目標を達成するだろう」という確信が、メンバーの組織への凝集性を生む。

リーダーはチームが結果を残すことに第一のフォーカスを置く。チームが力を結集し、喜びや意欲を生みつつ生き延びるには、組織集団が上手くいくこと、結果を出すことが何よりも重要だからだ。結果の多くは数字で表現されるだろう。リーダーは人の能力を容赦なく見抜き、個々人の能力がどんな理路で発揮されているのかについての鋭い洞察がある。そのためよい役割分担ができるし、方針を示すことと事実に即した的確なフィードバックでチームを率いる。

リーダーは個々人の問題を優先してチームを犠牲にしない一方で、仲間から「一緒にやりたい」と思われるものがある。第二のフォーカスはメンバーの感情に向く。メンバーのよい感情はチームの機能維持に大切なポイントになる。チームが結果を残すことを優先しつつも、その前提で感情への配慮もできるメンタリテイがある。

リーダーは自分の人生において、そのチームのリーダーをするということがどんな意味を持つのかを理解している。リーダー個人の人生の喜びに、その集団の持つ方向性は一致する。そのためリーダーをすることで喜びや活力を得られ、人を巻き込むエネルギッシュさや、精神的な風当たりに揺るがない強さを持てる。自分の意志を大切にしているため、他人の意志にも寛容になりやすく、自他の分別がある。私は私の人生を、あなたはあなたの人生を生きよう。だから仲間の在り方を否定したり、自身の正しさを強要したりせずに済み、個性を認められる。これが人を惹きつける力の一つになる。

他人を無理に何とかしようとしないために、人の顔色に振り回されず、ストレスも少ない。事実を基に、結果が出ることにフォーカスして仲間に役割を告げる。チーム全体のための確かな決断なため、自分の決断に後ろめたさがない。それが自身の明るさや優しさ、仲間の人生に関心と共感を持って接せられる余裕に繋がる。みんなの人生のために我慢してリーダーをするとか、偉く見せたいからリーダーをするとか、一人一人の自己実現のためにリーダーをしてあげなければ、という抑圧的な心象ではないがゆえに、かえって他人の気持ちを受容できる。

「チームのためにこう決断するのがよい」という論理と確信が揺らがないために、いざというときの決断はさておいて、普段は仲間に共感的に接することが出来る。「スタメンをとりたいなら、あなたに求めるものはこれだ、やるのはあなただ、ダメなら使うことはできない」と告げることができるために、無遠慮な情念を相手に燃やして、力が足りないと責めたり脅したりすることはない。一歩置いて支援する余裕さえできる。周囲への敬意が、リーダーへの敬意を呼び集め、チームを運用する力の一つになる。

たまに人を動かそうとするあまり、感情的な振る舞いをとるタイプのリーダーがいる。尊大なボスのように低い声で怒鳴り散らし、怒ることでメンバーを活動させようとする。これは簡単に嫌われるうえに新たな問題を引き起こしたり、既にある問題を悪化させかねない。非情さや怒ることでチームの目的を達成できるのか、そういった冷静な目を持てるかどうかがポイントだ。

参考記事:叱り方で失敗しないためには、自分の内心の冷静さを確保しよう

リーダーは「自分は一番頑張っている!」という情念で人を無理に動かしたりはしない。「もっとも頑張っているという事実」ではなく、チームに結果を残す能力こそがリーダーの適性の証明だ。リーダーが頑張りすぎず、仲間に委任して助けてもらう機会が増えるとチームは活性化する。自分は自律的な選択をしているという感覚が、チームの個々人に活力をもたらすからだ。ついつい自分の能力を証明しようとしたり、頑張らないとリーダー失格だと思ってしまうが、そんな必要はない。

リーダーは言い訳せずに、間違いを犯した場合はそれを修正するし、失敗した時に誰も何も言えないような空気は作りださない。チームの方針について、結果を出る意見を受け入れることが出来る。リーダーはリーダーであることに自分のアイデンティティの全てを乗せていない。仮にチームを離れても一人で人生を謳歌できるたくましさがあるため、リーダーの座にふんぞり返ることもない。これがチームを一歩引いて見る余裕を生み、冷静な判断のもとになる。チームのために滅私奉公すると、こういった余裕は失われがちになる。

経験からリーダーになる

リーダーに必要な能力や素養は、後天的に身につけられる。リーダーとしてのスキルは実際にリーダーシップを発揮しようとすることで学習される。実際に人をまとめ、リーダーとしてすべきことを実行しようとする中で、リーダーのあり方を知っていくことが大事だ。

経験のない人間はリーダーをうまく務めることはなかなかできない。だから初めてのリーダー経験は辛いものになりがちだ。チームの状況に振り回されてしまったり、人の評価を気にしてイライラし、弱音を吐きたくなり、ネガティブな思いに支配されることもままある。リーダーをやめたいと思い、苦手意識を持つかもしれない。「自分はリーダーに向かない」だとか「リーダーには向き不向きがある」という主張が真実のように思えてくる。

そういった心理的な悩みを乗り越えていくことは、優秀で魅力的なリーダーへと人を成長させる機会になり得ることを覚えておこう。経験から学び、自分のアウトプットを変化させる中で、リーダーにふさわしい気質や働きかけのコツを身につけ、日本人に合わせた統率力や決断力の実態を理解していくことができる。教壇の上で理屈を振りかざすのではなく、現場で人を巻き込んでチームを結果に導いていく、ブルドーザーのようなエネルギーとモチベーションを持った人がリーダーだ。

リーダーの役割と条件


1.評論家やガイドにならず、現実にチームに結果をもたらす
2.決断の優先順位を、チームが結果を残すことに置く
3.個々人の能力が発揮される背景を理解している
4.自他の分別があるため、事実を告げることをためらわない
5.自分の判断の的確さを確信しているため、揺るがず明るくいられる
6.頑張ることでなく、方針と役割分担で結果を残す
7.自他に寛容なため、メンバーを支援する余裕がある
8.いつでもチームを離れられるため、冷静である
9.経験から自らのリーダーシップを育む
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