稀代の名将ジョン・ウッデンに学ぼう! 成功のピラミッドと名言集

ジョン・ウッデンの名言と成功のピラミッド

ジョン・ウッデン(ウドゥン)という一人のバスケットボールコーチのことをご紹介しよう。日本でバスケットボールのコーチなら、ましてアメリカではバスケ選手ではない人も知っている有名な人だ。残念ながら99歳で亡くなったが、長いバスケットボールの歴史の中で偉大なコーチの一人に数えられている。

彼こそ幾多のコーチの目標とされるような、素晴らしいモデルとなりえる「コーチ」の一つの見本といわれているほどだ。ここでは生涯勝率8割、660勝をあげた稀代の名将がどんな成績を遺したのか、バスケットボールについてどんな考え方をしていたのかをまとめていこう。

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ジョン・ウッデンが遺したもの

あなたがバスケットボール選手なら、UCLAカットというオフェンスシステムを聞いたことがあるだろう。これは1970年代にUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)を率いて黄金時代を作り上げたジョン・ウッデンの発案したものだ。ポイント・ガードがハイポストのスクリーンを利用してカットしていくパターンを知ることは、バスケットボールのオフェンスを学ぶ過程で必ず通ることになる。彼は「常識」を作った人なのだ。

UCLAはジョン・ウッデンに率いられ、NCAA全米選手権を13年で10回も制覇した。そのうち7連覇を含んだ。ジョン・ウッデンはカリーム・アブドゥル・ジャバーを擁して、88連勝という前人未踏の記録も打ち立てた。これだけでもとてつもないことだ。だが彼が「20世紀最高のコーチ」と呼ばれるのは、彼の持つ哲学や考え方がわかりやすく、一貫して高度で豊富な経験に裏付けられたものだったからでもある。

成功のピラミッド


ジョン・ウッデンが遺したものでもっとも有名なのが、下の成功のピラミッドだ。

成功のピラミッド

成功を成し遂げるためには一体何が必要なのか。成功は信念と忍耐に支えられている。そして信念と忍耐は、闘志と競争力と高潔によって支えられる。というように、ただ「成功」と見られる現象が何によって起こるのか、その裏にはどんな要素が不可欠なのかを現したものだ。

土台がすかすかならば成功が頂点に乗ることはない。逆に土台さえしっかりとしているならば、成功する準備が整ったことになる。

ジョン・ウッデンの名言と成功の定義

彼は他にも幾多の示唆に富む名言を残している。これはと思うものをここにピックアップしよう。

・無計画とは失敗のための計画だ。(ベンジャミン・フランクリンより引用)
・私は「勝利のための祈り」というものを信じない。
・大切なのは、小さなことだ。小さなことが、大きな出来事をひき起こす。
・その日その日を傑作にするつもりで生きれば、天使にだってできないようなことができるようになる。
成果を掴むには準備が必要だということ。それは些細だが効果的なことをしっかりと積み重ねるということ。未来の栄光の空想に取りつかれず、いまに、今日という日に生きること。成功のピラミッドにも通じるものがある。

・もしあなたがミスを犯ししたことがないのなら、あなたは何もしていないのと同じだ。
・失敗は宿命ではないが、変化をもたらすための失敗は宿命であるかもしれない。
・逆境は人を強くすることしか出来ない。
もし失敗して窮地に陥るようなことがあっても、その窮地に打ちのめされなくていい。それは変化の証であり、あなたが強くなり始める兆しだとウッデンは捉えていたようだ。

・柔軟性は安定性の鍵になる
凝り固まった自分、固定化されたチームであることは、かえって自らを不安定にさせる。状況は常に変化し続けている。ダーウィンは生き残るのは最も強いものではなく、最も変化できるものだと言っている。
・何をするにせよ、あなたと言い争ってくれる賢い人々を側に置いておくこと。
盲目にならないこと。自分のことを客観的に見るための目をそばに置いて、その目を通じて自分を見ること。

・できないことに、できることの邪魔をさせてはいけない。
大切なポイント。できることは常にできないことに邪魔をされている。そのできないことをコツコツと解決していけば、長所があらわになっていく。

・言葉でどんなに教えても、本棚にあるすべての書物を読ませても、若者にどうあるべきかを教えることはできない。教える者が身をもって示すことによってのみ、それは可能になる。
言葉の意味や理屈をインストールしてもダメだ。教育とは理論や価値観をぶつけることではなく、教育者の人間的な影響力の行使だ。コーチや教師がどんな「感じ」を与えるかで、若者にどんな変化が起こるか、起こらないかが方向づけられる。

・人々はあなたに気にされたがっている。それを小さな振る舞いで表そう
周囲の人に関心を寄せ、共感的に接すること。

・成功とは、なりうる最高の自分になるためにベストを尽くしたと自覚し、満足することによって得られる心の平和のことだ。
もっとも有名なジョン・ウッデンの名言。成功とは何かと問われた時に、それは何か客観的な指標ではかれるものではないという。それは自分に満足を感じられる心のあり方なのだと。偉大な成績を勝ち取ったからそんなことを言えるのだと思う人もいるかもしれない。だが「成功によって満足したのではなく、満足によって成功したのだ」という言葉もあるように、毎日自分のやることに全力で打ち込んだ毎日が、偉大な記録を連れてきたのかもしれない。

影響を与えた父の教え

ジョン・ウッデンはしばしば自分の父親との思い出を口にし、そこから自分がどんなことを学んだかを話した。中学校を卒業した時には、父親ヨシュアから7つの信条とすべき教えを授けられている。

自分自身に忠実であること。
日々を傑作にすること。
他人を助けること。
良い本、特に聖書から深く学ぶこと。
芸術に親しむこと。
逆境に耐えうる安息の場所を作ること。
毎日の恵みに感謝し、導きを祈ること。
これら7つの教えがジョン・ウッデンに大きな影響を与えたことは、彼が残した多くの言動から明らかだろう。

動画と和訳で観れるジョン・ウッデンのプレゼン

最後に、いまは亡きジョン・ウッデンのプレゼン映像をご覧いただこう。TEDという、様々な業界のスペシャリストが登壇するプレゼン大会での一幕だ。信仰心に裏打ちされた勤勉さと愛が、このコーチの後ろに感じ取れるかもしれない。

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