突き指の適切な処置とテーピング方法、腫れを効果的に治療する対処法

突き指の処置方法

ここでは突き指をしたときの適切な処置について書く。

突き指は球技系のスポーツで特に起こりやすい怪我の一つだけれど、その定義や対処方法については曖昧になってしまっている人も多い。ここでは突き指の応急処置や治療、予防やテーピング方法について触れ、腫れや内出血についてどう対応すればいいかを説明していく。

どんな怪我にも通じるけれど、痛みは基本的に身体からの助けを求める声なので、決して軽く見て重症化を招かないように。誰にでもわかるような基本的な方針を知っておこう。

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突き指への正しい処置とテーピング方法


突き指とは? 症状と応急処置について

突き指とは、指に強い衝撃が加わることが原因で起こるスポーツ外傷のことだ。一般的には突き指は「指の捻挫」だというイメージをもたれているが、捻挫の他に腱や靭帯の損傷、脱臼や筋肉の打撲、骨折などの症状をまとめて「突き指」という。突き指は正式名称や医学用語というわけでなく、諸症状の俗称だ。指が痛いときに「たかが指の捻挫だろう」と高をくくった対応でほっとくと、長く尾を引くようなことにもなりかねないので注意しよう。

突き指をすると衝撃が加わった個所に炎症が起きて腫れあがる。熱と痛みとともに指が自然に曲げづらくなって動かすと痛いのが特徴だ。一般的な応急処置としては捻挫の際に行うRICE(ライス)処置を施すといい。「安静にして患部を動かさない」「腫れを防ぐために冷やす・圧迫する」「心臓の位置よりも高く挙げておく」という処置を行うことが、早期回復のために大切な初動になる。RICE処置でのケア方法については下の引用記事をよく読んで参考にしてほしい。なお、氷や水が用意できるまでの間は、コールドスプレーで一時的に冷やすのも効果がある。

RICEとはRest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(高挙)の4つの要素の頭文字をとったもので、これらのことに注意して処置をすることで、ケガによるダメージを最小限に抑えることができる。

引用記事:足首の捻挫の治療方法、応急処置(RICE)と予防のテーピングも

アイシングをするときには感覚がなくなるまで冷やすと効果的だ。少し辛いかもしれないが、ケガをしたての時の対処法が治療期間全体に大きく影響してくるので、ガマンしてしっかりと冷やすこと。寝るときには湿布をして布団の上に指を出しておくと、挙上としても寝てる間の衝撃を防ぐうえでもいいだろう。ただし湿布や冷えピタはアイシングに比べてそれほど効果がないことを覚えておくと良い。

むやみに引っ張らないこと。昔は救急処置として引っ張ると良いと言われていたが、これは迷信で損傷の度合いを大きくしてしまって逆効果のため絶対にやめよう。下手に揉みほぐそうとすることも同様だ。あくまで動かさず、冷やして圧迫して高く挙げるという原則を守って手当てするように。また、痛みはあるが見た目には何ともないという場合でも、安易に考えず突き指をしているつもりで処置をしよう。

重症やひどい内出血の場合

突き指の治し方としては冷やして安静にして自然治癒を待つというイメージが強いが、それだけでは治らない場合や、一目見て重症だと確信できるとき、違和感や痛みがずっと続く状態なら、骨折や断裂、脱臼を疑って病院の整形外科でレントゲン検査を受けた方がいい。甘く見て放置した結果、悪化して関節の可動域が悪くなってしまった人や、指が変形・反らない・伸びない状態になってしまう人も多いからだ。稀にだが最悪の場合、壊死や切断といった憂き目にあうこともあるようなので、救急外来に行くこともためらわないように。

目安としては、指が青紫や赤黒く変色するようなひどい内出血を起こしている場合や、指でとんとんと叩いたときに骨に響く感じがする場合(骨折)、指関節が力を入れても曲がらないくらい固まり、パンパンに腫れあがって触ると激痛を感じる場合、指がぐらぐらと横方向に曲がってしまう場合(側副靭帯の損傷)、指が変形してしまっている場合は重症だと考えて、診察を受けるようにしよう。

治し方と予防対策について

基本的に指が熱を持っている間は冷やすことが大切だ。指が熱を持つということは、損傷した部分を治そうと血液が集まってきているサインだからだ。そしてこの血が溜まって指が太くなる急性期という時期を過ぎると、今度は患部に溜まった血液を押し流すように温める処置が有効になる。お風呂に入るなどして、指を含めた身体全体の血流を活発にしてあげよう。リハビリとして、温めながら少しずつ指を曲げ伸ばししていくことも、早期治療には大切になる。このときにむくんだ指が腫れてきて痛む感じがするのなら、まだ急性期の可能性があるのでまだ数日おいて経過を見よう。

温めて冷やし、また温めて冷やすというように、温冷を繰り返す方法も血流を促進するうえで有効だ。公衆浴場でやってもいいし、自宅で入浴するときに氷水を持ち込んでもいい。回復期間を短くしたいなら取り組んでみよう。整体や整骨院で電気治療を受けるのも、血の流れをよくするためにはいいだろう。

全治にかかる期間は突き指の状態による。軽いものなら1週間前後の日数で治るが、ひびや骨折や腱断裂などの重症なら2~3か月はかかると考えよう。完治まで長引きそうな場合はさらなる悪化を防止するため、割りばしを添えて包帯を巻いたり、サポーターなどの固定用の装具を使用することも検討しよう。

予防のためには指を反らせるストレッチをしておこう。指の柔軟性を向上させることで再発を防ぐことができるといわれる。普段は指を反らす動きをする機会がないので、突き指を繰り返すくせがついている人は、少しだけ意識をするだけでもケガする可能性が大きく減るはずだ。

突き指時のテーピングの巻き方について

日常生活で衝撃をなるべく避けたいときはもちろん、どうしてもやむを得ない事情で、痛み止めを飲んででも試合や部活に臨むときもあるだろう。無理をして将来的に後悔するのは決してお勧めしないが、そういった場合にもテーピングの処置をすることは大切になる。ここでいくつかテーピングの巻き方について動画でチェックしておこう。

こちらは親指の付け根のテーピングの方法の動画。バスケットボール、東芝神奈川の吉岡ATが紹介してくれている。親指は他の指に比べて突き指しづらい分、やってしまうと腫れてなかなか治らないといわれている。物を握るのに欠かせない部位でもあり、利き手が突き指になると非常に不便なため、テーピングが役立つ状況も多いだろう。



こちらは人差し指、中指、薬指、小指のテーピングの仕方の動画。自分で巻くやり方と誰かにやってもらうときのやり方が、第一、第二関節、第三関節と部位別に紹介されているので非常にありがたい。緩すぎずきつすぎず、ちょうどいい適切な巻きの強さを自分で探すこと。



大事をとって休むことが大切

いかがだったろうか。突き指をすぐに治す魔法の方法はないが、ここまでに触れた内容によく注意しておけば、緊急時にも適切な対処をして、被害を最小限に抑えることができるはずだ。大人が突き指慣れをしている場合は痛みや感覚の按配を理解できているからいいが、子供は人生初めて突き指をするケースもあるので慎重に適切に対応してあげてほしい。

怪我の場合のもっとも大切な原則は「甘く見ないで」「病院に行く」ことだ。突き指は適当にしておけば大丈夫というものではない。部活動などでもそのまま練習を継続するようなケースは多々見られると思うが、突き指をした個所に更なる外力が加わってしまうと、鍛え抜かれた大の男でも動けないほどの痛みが走ったりもする。ぜひ運動時には身体の状態に気を配る余地のある場で、楽しく充実した時間を過ごしてほしい。
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