膝やかかとの成長痛の対処法を解説! 子どもの成長痛の原因と知識

成長痛の対処方法

ここでは子どもや中学生、高校生によく発症すると言われている成長痛の対処法をまとめる。

成長痛は多くの人に現れる原因不明の痛みを説明するのによく使われる言葉だけれど、「背が伸びるときに痛くなる」だとか「放置すれば治まる大したことのない症状」だという扱われ方をしていることが多い。こういったイメージのために、部活動などでの痛みを成長痛だとみなされ、適切なケアが行われていないケースもある。

ここで成長痛についての基礎的な知識を得ることで、対処法を知るとともに重大な傷害を未然に防ぐための心構えをしてほしい。一般に言われる成長痛と実際の成長痛には違いがある。安易に「成長痛」という言葉が使用されているときは要注意だ。

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成長痛によるひざやかかとの痛みに対処する方法


成長痛とは?

成長痛とは主に3才~10才の期間の幼児や子どもにみられる、片足もしくは両足のひざやかかと、足首やふくらはぎなどの痛みの症状のことをいう。夕方から夜にかけて、数十分間にわたって歩けないほどの痛みを訴えるが、該当の部位が腫れているわけでも熱を持っているわけでもなく、思い当たるような原因もないような痛みが成長痛の特徴だ。痛みは一定時間続いた後に止まり、日中になると自由に歩けるため「放っておけば治る」と考えられることが多い。

実は成長痛は医学的にはっきりとした「これがこうだったら成長痛」という定義が存在しない。同じような訴えをする子どもが多いため、成長期に特有の症状として一般的に知られているだ。痛みがなぜ起こるのかというメカニズム、予防をするためにはどうすればいいのかなどは、本当は確定していないのだ。

また成長痛がこない人もいるため、身長が伸びるのに伴って骨が成長し、関節や筋肉に痛みが生じるという俗説も誤りだといえる。背が伸びる伸びないと、成長痛に相関はない。

では成長痛の原因とはいったい何なのだろうか?

成長痛の原因と対処法、止め方について

成長痛の理由として推定されているものとして、子どもは自分の筋肉の疲れや変化などに慣れておらず、日中に遊んだあとの脱力感や筋肉痛、疲労を痛みとして親に訴えているのではないかという説がある。また自分の弟や妹になる赤ちゃんが生まれたり、母親が仕事に出るなどして環境が変化するとストレスがかかり、精神的な不安が痛みを生んでいるのではないかという考えもある。

子どもの成長痛の対処法としては、まずは疲労しないように十分な休息をとることが推奨される。足にストレスがかかるような運動を控えることや、温めることも効果があるようだ。痛む場所に湿布やサロンパスなどを張る処置、ストレッチなどで肉体的・精神的なリラックスをもたらすことも治療としてよい。バファリンやロキソニンなどの鎮痛剤を服用するケースもある。

また、メンタル面のケアとしては親が優しくなでたり、抱きしめて安心させてあげることが大切になる。子どもは自分の感覚をうまく言葉にできない。不安や混乱が痛みを生じさせているケースでは、安心感や安らいでいる感じを受け取ることが、痛みを和らげる方法として重要だと言われる。

成長痛の場合、医療機関を受診しても放っておくように言われることが多いが、当の子どもからすればどんな痛みでも我慢できないほど痛いのだから、まずは親が精神的に保護してあげることが痛みの軽減に一番の特効薬になると覚えておこう。

成長痛の注意点・オスグッドやその他の症状を疑おう

ここで伝えたいのは「成長痛は放っておいても大丈夫だから気にせず運動をしていこう」ということではない。そうではなく「成人していない子どもや少年少女がひざやかかとに痛みを訴えた時には、成長痛だと安易に判断せずに医療機関を受診して欲しい」ということだ。大人が子どもがスポーツをしているときの痛みについて、成長痛だと断定して手当てを怠ると深刻なスポーツ障害のサインを見逃すことになりかねない。

例えばオスグッド・シュラッター病は非常に成長痛と混同されやすいスポーツ障害だ。経験したことがない人には痛さがわからないため、「成長痛だろ関係ない、いいからトレーニングしろ」などという判断が下されてしまうと重大な結果に繋がりかねない。

よくオスグッドは成長痛と言われるがこれは違う。成長痛は原因や痛みの出る部分、持続期間も不明・不特定なものだが、オスグッドはスポーツ障害の一つとして、原因や痛みの出る箇所もはっきりしている。成長期では骨が柔らかく負荷に耐えづらいために、10~15歳の思春期の子供に発症することが多いので、「成長途中の人に多い痛み」というイメージで成長痛と混同されているだけなのだ。

引用記事:オスグッド・シュラッター病での膝の痛みを治療する方法の基礎知識

思春期の中学生や高校生の痛みを成長痛だとして放っておくケースは多く見られるが、成長痛は10歳ほどで見られなくなるのが一般的だ。10歳未満でも以上でも、痛みを成長痛だと決めつけずに医療機関にかかるようにしよう。

たとえば成長痛と混同されやすいものとして、足の付け根(股関節や骨盤、鼠蹊部)が痛むペルテス病や、アキレス腱がかかとを引っ張って炎症が起こるシーバー病(踵骨骨端症)、ひざの軟骨のラッセン病、すねのシンスプリントなど、様々な種類の疾患があり、安易な決めつけはこれらの障害が発見されない原因にもなっている。

参考記事:すねが痛い、シンスプリントの治療のためのストレッチやテーピング

多くの人は成長痛が誰にでもある普通のことだとして、子どもの痛みを成長痛に区分けしたがるものだ。主に下肢に出る痛みなのに、肩や背中やひじの痛みまで簡単に成長痛とみなすこともある。決して安易に処理しようと考えず、医者に見せたり精神的なケアをしたりといった対策をしてほしい。何かがあってからでは遅いのだ。

もちろん、大人が軽はずみな判断で子供の痛みを深刻化させるケースは少ないと信じる。だがいまだにたいていの痛みは根性や気持ちで解決できると考えたりする人がいるのも事実だ。知っている人はもちろん知っている知識だろうが、こうした成長痛に関する知識を得て、あなたの大切な人を少しでも助けてあげて欲しい。
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