論理や言葉ではなく、感覚が人間とチームを成長させていく話

feeling-first

理屈や言葉だけでは個人に変化をもたらすことは難しい。「考え方を変えてみる」ようなことでは難しいことがある。感覚や感情に具体的な手触りを持って訴えかけてくる何かが、変化をもたらすためには重要だ。つまりチームの変化のためにも感覚や感情への働きかけが大切なのだ。ただマニュアルを配布してもチームがなかなか良くならないのはそのためだ。

sponsored link

なぜ他人やチームをうまくまとめられないのか


人は通常、意思ではなく無意識や感覚に導かれている

人間は「幸福だから笑うのではなく、笑うから幸福を感じる」とはフランスの哲学者アランの言葉だ。

脳はひとりぼっちなので、自分の今の身体状況しか、つまり、笑顔でいることしか分からない。笑顔でいる以上、つまらないと思っていては矛盾する。だから、ペンを唇だけでくわえているときに比べて、面白いと感じられるのです。

引用ページ:やる気は脳ではなく体や環境から生まれる──「環境に存在する意欲」の捉え方──

いい姿勢の重要性に関しては、論文としても過去に発表されているんです。猫背で、いかにも自信なく物事を決断するより、胸を張ったいい姿勢で決断した方が、その後の結果に自信が持てるというデータが出ているんです。

引用ページ:集中力UPのカギは、脳ではなく、筋力にあった!~いい姿勢が、いい仕事につながる~

分かったのはリスク耐性、今の場合ギャンブルですが、力強いポーズをした人は86%が賭に出ます。力の弱いポーズでは60%の人しかやらず、大きな違いが出ます。テストステロンについては、実験前の値を基準として、力強いポーズの人たちは20%増加し、力の弱いポーズの人は10%減少しました。ここでも2分間でこんな違いが出たのです。コルチゾールの方は、力強いポーズの人で25%の減少、力の弱いポーズでは15%増加しました。

引用ページ:ボディランゲージが人を作る

英国の心理学者、Richard Wiseman氏は、こうした現象を「あたかも効果」と呼んでいます。あたかも幸福で自信に溢れたフリをしていると、実際に幸福と自信を感じ始めるのです。

引用ページ:スマホのいじりすぎで自信低下!? しぐさ・ボディーランゲージが仕事に与える4つの思わぬ影響
身体の感じが感情にも影響する。私たちは「身体」「感覚」「思考」「感情」を別々に持っているわけではない。これらは相互に影響を及ぼすもの同士というより、一つの総体である「自分」の一側面に焦点を当てたものだといえる。「考えていること」と「感じていること」を分けることはできない。考えて何かを「わかった!」ときは何か広くなった感覚があるし、感覚的に気持ちいいときは「これはいいな」という思考をしている。自分は一つの自分として生きている。

よい練習をしているときは、感覚的にも感情的にもいいものを感じている。ただきつい、ただ頑張っているということはない。これはこういう点でいいのだ、いまこれを向上させているのだという上向き、前向きの思考をしている。

感覚的に開かれていく感じ、深まっていく感じを得られないものをずっと続けていても、向上の見込みは薄い。飽き飽きしてしまった練習、苦しい練習、堂々巡りの思考、こういったものでは良い実りを得られる方向へはいけないと、感覚が教えてくれている。自分の感覚を感じられている状態でいること、その感覚に正直に従っていくこと。理屈で「こうだから頑張らなければならない!」と自分に言い聞かせているとき、よい感覚はあるだろうか。ないのならば何か別のアプローチをとってみる。

あなたがリーダーとして何かを教えるとき、チームを率いるとき、相手や仲間は何を感じているだろうか。多くのことを、難しいことを考えさせても、意図している変化が起こらないとしたら、相手の感覚に訴えかけてみる。
sponsored link

関連する記事

古武術オフェンス

シュートマジック
→→→試してみたレビューもこちらで公開中