鋭いドライブはバスケの華! 明日から練習で意識できる上達のコツ

ドライブのコツと練習のやり方

ドライブでディフェンスを崩したい。マッチアップ相手を抜いてリングに迫りたい。そんな願いを持ったときに、自分のドライブを向上させていくにはどうすればいいだろうか。一つのドライブの成功には、個人の能力だけに還元できない色々な要素がある。それでも、あなたがいまから自分のために見直していけそうなポイントをいくつかここに紹介しよう。自分のことを省みながら、試したいものを試していくといい。

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ドライブの上達に意識するといいポイント


状況判断をしよう

状況判断のないドライブは、目隠しをして歩くような、スリリングで失敗の多いものになる。あなたがドライブしようとするとき、コースは空いているだろうか。例えば味方のマークマンがドライブのコース上にいるときにドライブをすれば、パスをさばかなければいけない状況になりやすい。それが狙いだというのならいいけれど、狭い状況を自ら求めることは、ミスを増やす可能性があることを覚えておこう。スペースはあるか、あなたが苦手な方の手でのドライブを強いられそうな状況ではないか。

相手のディフェンスはゾーンではないか。味方のパスが十分に回り、アウトサイドシュートを警戒してディフェンスが広がっていればゴールへのコースができやすい。あなたのシュートを防ぐために、ディフェンスは前に出てきているか。下がっている相手に対して不用意にドリブルしてはいけない。また、ドライブを繰り返していると相手は警戒して下がる。こういう場合はドライブよりシュートが効果的だ。

マッチアップ相手の状況はどうだろうか。準備万端であなたを待ち構えているだろうか。それとも体勢不十分で隙があるだろうか。あなたとの力関係はどうだろう。相手のほうが背が高かったり、運動能力や相性に明らかな差がないだろうか。フィニッシュできそうだろうか。駆け引きの選択肢はありそうか、そのムーヴを十分に練習して自信があるのか。自分と相手と周囲の状況をよく把握して、むやみに突っ込まないことがドライブの大切な前提になる。

ドリブル技術を確かなものにしよう

ドリブルの技術を十分に練習してからのドライブで、はじめて結果が期待できる。教習所にいかずに運転するのは大変だ。下の記事を参考にして、ドリブルの技術を磨いていくといい。

参考記事:バスケのドリブルテクニックを劇的に上達させる、練習方法と考え方

前足を攻撃して横並びを目指そう

ドライブの基本的な考えはディフェンスの前足側を攻撃するというものだ。自分で試してみればわかるが、例えば右足を前に出してオフェンスと向かい合った場合、右足に体重が乗っていればオフェンスが(自分から見て)右側を抜いてきても対応が難しい。また後ろにある左足に体重がかかっている場合も、鋭い動きで(自分から見て)右側を突破しようとするオフェンスに対しては「足を引く」動作をしてしまえば、これでリング、自分、相手という位置関係は崩れてしまう。逆に考えてオフェンスからすれば、ディフェンスの前足があるサイドの突破を試みることが効果的なわけだ。

オフェンス側から見て、ゴールへのラインに対して自分とディフェンスが横並びにさえなれば1線目の攻略はほぼ成功する。自分は力強く前進できるのに対して、相手は横向きでオフェンスのゴールへのコースを防がなければならない。これは守りづらく、とてもファウルになりやすい状況だ。

ドライブでは「どうすれば横並びになれるか」を考え、そのわかりやすい指標として「前足の攻略」がある。では実際にどのようにディフェンスの横を抜けていけばよいのか。自分が「ボールを持った状態」と「ドリブルをしている状態」について考えてみよう。

ボールキャッチ後に相手と正対している場合


ジャブステップからのドライブ

ボールを手に持っていてディフェンスと近い距離にいるのなら、ジャブステップで相手の体勢を揺さぶりにかかろう。ジャブステップとはボールを保持しているときに、ディフェンスの反応を観るためにフリーフットを素早く踏むステップだ。この動画を観てみよう。


ジャブステップを踏んでディフェンスが反応しなければ、そのままオープンステップでその方向に抜いてしまう。反応すれば逆方向にクロスステップのドライブをする。体勢が崩れて思わず前足を出すディフェンスがいれば、その前足のサイドを攻める。このときジャブステップを踏んだフリーフットを踏む前の位置には戻さず、行きたい方向へスムーズに送り出す。オープンステップではトラベリングを避けるため、ドリブルするまでピボットフットは離さないように気をつける。

右足でのジャブステップは、対面する相手にとっての左足の横を狙う感じで踏み出す。ディフェンスは足を引いたり、身体を左足側に移動させたりを判断しなくてはならなくなる。

横を狙うのに慣れないうちは1on1の練習で足元を見てもいい。だが状況判断のためには床を見てばかりいられない。ディフェンスが前足を出した側は通常、肩も出ている。目線を上げても相手の位置やスタンスを把握できるように意識して練習してみよう。どんな風にジャブステップを踏まれたら反応してしまいそうになるか、ディフェンスに聞いてみると感覚を掴みやすい。

ジャブステップは素早く慌てずに。このとき体重はピボットフット(軸足)に乗せることを意識しよう。フリーフット(自由に動かせる方)に体重を預けきってしまうと素早く予備動作を少なくしてドライブするのが難しくなる。長すぎるジャブステップを踏むとピボットフットからフリーフットへと体重が移りすぎやすいので注意。

ジャブステップにも適切に反応して前足を出さないようなディフェンスには、ロッカーステップを試みる。ジャブステップから上体を引いてシュートを意識させるようなモーションを入れる。相手が反応しなければそのままシュートを打ってしまい、出てきたら抜き去る。縦方向への揺さぶりというわけだ。ジャブステップを素早くディフェンス側に踏み出せば、ディフェンスは反応してかかとに重心を乗せやすい。かかとに体重が乗ってしまうと思うように動けないので、シュートとドライブ両方のチャンスになる。

素早いドライブの踏み出し

1歩目の踏み出しについて。フリーフット側に体重が大きく乗ってしまうと、前への推進力が減ってしまう。ピボットフットに体重を乗せておいて、その力を利用するようにしよう。例えば右手で右にドリブルする前にはピボットフットになる左足に体重が乗り、右足に完全に乗り切ることはないようにする。フリーフットに体重が乗っていた人にとっては、これだけでもだいぶドライブしやすくなるはずだ。

この1歩目の踏み出しの際、よくある間違いなのが顔を下げて突っ込んでいってしまうことだ。前に行きたい意識が強すぎて、頭から突入しようとしてしまう。顔を下げて突っ込むとバランスが崩れる。ドリブルが不確かになったり、接触に弱くなったり、うまく動けなくなる。ヘッドアップしてバランスを保つこと。

ドリブルからドライブする場合


シュートを頭に入れさせる

ドリブルをついている状態でドライブを試みるときでも、基本的に相手の前足を攻撃するというコツは変わらない。ただしドリブルからのシュートを予測させていなかったり、ブロックが間に合うと思われているなら、ディフェンスは下がり気味に守ることでリングへのコースを守るだろうし、抜くことは簡単ではなくなってしまう。

ドライブばかり繰り返していくと、ディフェンスは下がりがちになってドライブのチャンスは少なくなる。自分のドライブ力を生かしたいのなら、アウトサイドのシュートを決めて意識させておくといい。

参考記事:バスケのシュートのコツと、入るフォームを自分で探す方法について

緩急と方向変化のドリブルパターン

ドリブルをしている状態では、左右の揺さぶりと前後の駆け引きが役に立つ。スピードに差がある場合は多少強引に行っても抜けてしまうかもしれないが、基本的には自分の引き出しを増やして、ディフェンスが自分の動きにどう反応するかを予測しながら攻めよう。

ヘジテーションは効果的で実践しやすい方法だ。行くと見せかけて速度を落とし、と見せて行く、というような動き。抜きたい方向とは逆に、足や肩や頭、目を使ってフェイクを入れて、相手にそちらに行くと思わせることがシンプルなコツになる。

いろいろなドリブルコンビネーションを練習することで、ディフェンスを抜く強力な武器になる。初めはヘジテーションとクロスオーバー、ヘジテーションとインサイドアウト、など単純な動きを。ドリブル技術が上がってきたらディフェンスを引きつけたいフェイクムーブと、実際に抜きにいくムーブをセットにして練習すると良い。


この動画では相手を抜きに行く動きと、その動きに対応された時のカウンタームーブが紹介されている。クロスオーバーからレッグスルーでプルバック、レッグスルーとクロスオーバーからインサイドアウト、レッグスルーとビハインドザバックからのクロスオーバー、シャムゴッドからのクロスオーバー、ドロップクロスオーバーからスピンムーブかクロスオーバーといったやり方が見てとれる。


これがあれば完璧に抜けるというムーブはない。色々な種類のドリブルを試して自分に合うものを探してみよう。名のあるドリブルを万遍なく上手くなろうとするよりも、得意なドリブルを2~3種類にしぼって磨いた方が、自信をもって試合に臨める。下の書籍も参考にしてみよう。



ブラッシングの意識で相手の横をとる

ディフェンスを抜きにかかるときは相手を迂回して遠回りしがちになる。鬼ごっこのように回り込んで抜くのではなくて、相手の真横のスペースを占めつつ抜いていく感じを目指そう。スピードで一気に抜くというより、駆け引きの中で相手の横にスルッと入っていき、抜きつつ後ろに占め出すように。そのために、相手が持つ「横を守る意識、体勢」を崩すためのドリブルのムーヴがある。

駆け引きと呼吸

いざ相手を前に駆け引きをするとき、抜きにかかるとき、身体は力んで呼吸を止めがちだ。がむしゃらに一生懸命に挑んでも、なかなかうまくいかない。よく息を吐いて、自分の身体の感覚を感じること。相手の状態も感じ、特に身体の中心線がどちらにどう動いているかをよく感じとること。身体を緊張させて頑張ると、判断力もハンドリング力もなくなる。そうなると反省も難しくなる。自分がどのようにドライブし、相手がどんなふうに守っているかを感じられているということが、ドライブの上達のためにポイントになる。

参考記事:バスケットボールの視野を広げることと、余裕のある動きについて
参考記事:より上手くいく1on1のテクニックを磨くためのポイントやコツ
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