実は危険な脱水症状に対処する、効果的な応急処置と予防方法のまとめ

脱水症状の対処法

この記事では脱水症状に対処する方法についてお伝えする。

強度の高い運動を40分間続けることもあるバスケットボールでは、体温の上昇に伴う発汗で脱水症状になることがある。この症状のメカニズムや対策を十分に知っておこう。脱水症状はただ水分を摂取しておけば防げるというものではない。予防と治療に何が必要なのかを、この記事でしっかりと確認しておこう。

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脱水症状に対処する方法


脱水症状の原因と症状を知る

脱水症状とは一般に「体内の水分が不足してしまった状態」だと思われるけれど、正確には少し違う。脱水症状とは「体内から水分、または電解質、もしくはその両方が不足してしまった状態」のことだ。水分だけではなく、電解質も身体には必要だというのが大切なポイントだ。

電解質とはなんのことか。人間の身体の機能を調整するのには、5大栄養素のうちミネラルが重要な役割を果たしている。ミネラルにはナトリウムやカリウム、カルシウムなどが含まれるが、これらが身体の中で体液に解けると、「電解質(イオン)」と呼ばれる。つまり電解質が足りない状態とは、血中からいくつかの必要なミネラル成分が抜け出てしまった状態のことだ。

電解質は身体のエネルギーを上手く使ったり、筋肉や神経をしっかりと調節して動かすのに不可欠なものだ。重度の風邪の時には点滴を打つことがあるが、この点滴の中には電解質が含まれている。これは熱による発汗や下痢、嘔吐などで水分と電解質が失われてしまうため、食欲がなくても身体の機能を保つために電解質を補給できるようにする処置だ。

電解質が足りなくなると、だるさや寒気、しびれや震えや頭痛、手足の冷たさやめまいなどの症状に襲われる。スポーツ選手にが避けたい筋肉の痙攣、こむら返りも起こる。

参考記事:足がつる「こむら返り」の原因と、痛みを予防して抑える効果的な方法

水分が足りなくなると強いのどの渇きを覚え、ひどいときには意識が遠のいていく。水分不足も電解質不足も、身体の正常な運転を妨げる点で深刻な悪影響がある。どちらも脳障害など危険なレベルに移行しえる症状なので、こういったメカニズムを踏まえて以下の対処法を実践していこう。

脱水症状の応急処置、治し方

脱水症状が疑われる場合、ただちに運動を休止し、身体から水分を失うような環境から抜け出す。気温が低い場所に移動して軽装を心掛け、ほてりを鎮めて発汗を避ける、身体を安静にして吐き気を止める。体調不良を甘く判断せず、まず第一に水分と電解質の流出を抑えること。

もっとも簡単な対処方法は、塩水やポカリスエット、アクエリアスといったスポーツドリンクを摂取することだ。スポーツドリンクには塩分(ナトリウム)が含まれており、特にポカリスエットは点滴に近い成分だといわれていてオススメだ。これらを摂取してしばらく安静にすることは、脱水症状が軽度の場合は効果が期待できる。

また対策に万全を期すならば、スポーツドリンクではなく薬局で購入できる「OS-1」などの経口補水液や、塩飴といったナトリウム補給に特化したものを用意しておこう。どこでも買えるものではないが、酷暑でも健康管理をしっかりとしたいのなら用意しておく価値はあるだろう。

 

脱水症状が重度の場合は、いくらスポーツ飲料を飲んでも症状が改善しない場合がある。この場合は速やかに医師の治療を受ける。炎天下に非常に激しい運動などを行ったときなどは、発汗で失われる電解質の量を、飲んだものでは補いきれずに重症化する。医療機関に行けば多くの場合、濃いナトリウム水を飲ませてくれて回復することができる。

気を付けてほしいのは、脱水症状は熱中症の一形態だということ。発汗を伴わない意識の混濁などが起きた場合は、脱水症状を回復させるために何かを飲むのではなく、ただちに救急車を呼ばなければならない。炎天下や熱のこもった体育館など脱水症状が起こりやすい環境では、けいれんや気絶といった他の熱中症の症状にも襲われやすい。

脱水症状の予防法について

予防に勝る脱水症状対策はない。まず運動の1時間前には300ml程度のスポーツドリンクを飲んでおこう。これは身体が水分を吸収するのに、遅くて1時間ほどかかるためだ。実際に喉が乾いてから水分を補給しても遅いことになる。スポーツドリンクに含まれる糖分が気になる人は、水で薄めても効果はあると覚えておこう。普段からこまめに水分をとるクセが脱水症状を防ぐ。

運動中も20~30分に一度くらいの割合で水分補給を心掛ける。人間の身体は多くが水分で構成されているが、そのうち2%が欠けるだけで異常を感じ始め、4%以上が欠けると深刻な体調不良を引き起こす。運動をしていて服が汗でびしょ濡れになった経験は多くの人があると思うが、自分で感じている以上に汗は出る。休憩時間でなくても、すきを見てこまめに水分をとり、自分でコンディションの管理をしよう。

日常生活からミネラルをしっかり補給しておくのも重要だ。偏った食生活で身体の機能を損なっているようでは、暑さとハードトレーニングの餌食になってしまう。野菜や果物に含まれる水分と電解質を摂取すること。また、味噌汁は血液と塩分濃度が同一なため、飲む習慣をつけるといい。

尿の色が濃いのは水分が足りないときの特徴なので気を付けよう。また、爪を押してみると白くなるが、血の色が戻ってくるまでに3秒以上かかるようなら脱水症状の兆候だとされる。体の不調を感じたらチェックするといい。日常から自分の身体についての洞察力と感覚を磨いておくことで、脱水症状を避けることは十分に可能だ。

参考記事:簡単でわかりやすい、スポーツ選手にも役立つ栄養と食べ物ガイド

また、社会人の選手に気を付けてほしいのは、夏場に前夜の二日酔いを引きずって運動することは危険だということだ。アルコールによる利尿作用は水分を大量に失わせる。二日酔いは軽度の脱水症状だともいえ、気持ち悪さが残った状態で軽率にプレイをしてしまうと、簡単に倒れてしまいかねない。前日にやむを得ず飲む場合は下の記事を参考に、しっかりと対処と予防の方法を確認しておくこと。

参考記事:二日酔いの頭痛と吐き気にすぐ効く解消方法と、前夜の予防対策まとめ

簡単なまとめになったが、自分やチームメイトの身体を守るために、こういった知識を有効活用してほしい。優れたパフォーマンスは練習と集中力によってだけではなく、コンディションを上手く作ることによってももたらされる。あなたのチームが知識を分け合って、よりよい準備をできますように。
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