仕事で燃え尽き症候群になったときの克服方法、症状と対処法まとめ

燃え尽き症候群の対策

ここに燃え尽き症候群になってしまったときの対処法を書く。

燃え尽き症候群(別名バーンアウト症候群)とは、何かをひたむきに頑張った後に、虚脱感や無気力に襲われてしまう症状だ。一般に真面目に頑張る人ほどなりやすいとされるが、ここではその原因や症状、克服方法をまとめる。あなたの今後についてのヒントになるといい。

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燃え尽き症候群とは? 原因と症状


燃え尽き症候群とは、一つのことに一生懸命に打ち込んでいた人が、急に意欲や活力を失くしてしまう症状のことだ。スポーツでもこういった状態に陥る人が散見され、オリンピックなどで夢を叶えたアスリートでも喪失感に囚われてしまったりする。育成期の強豪チームに所属する子供の中にも「燃え尽きてしまった」かのようにパタリと競技をやめてしまうケースがある。

燃え尽き症候群になってしまうと、それまで頑張っていた事柄について継続的に努力するのが難しくなる。自分の目標自体は理解できているのに、全くやる気がでない。「やろう」という感じが内側から出てこない。無理に自分の身体を動かそうとしても精神的に苦しさを感じてしまい、やるべきタスクに向かうことを自分自身が拒否しているような感じがしてしまう。結果的に行動の質は下がり、精神的にも疲れて辛い日々になる。

燃え尽き症候群になる原因はいくつかあると言われるけれど、もっともシンプルな要因として「頑張りすぎ」が挙げられる。たとえば自分自身を「努力すべき」「いつまでに何を絶対にしなくてはならない」というような教条的なルールで縛りつけ、完璧な行動を課してしまう。こういった完璧主義の第一の問題点は、活動において意識の行き所が「ルールを守っているか」や「回数や時間を忠実に実行できたか」という部分にいってしまい、行動自体の生き生きとした感じや楽しみを味わうことができなくなってしまう点だ。

完璧主義になるということは、自己採点のハードルが高くなるということでもある。今日はあれが出来なかった、昨日はここが足りなかったという「ダメな点」に意識のフォーカスが行きがちになり、怒りや不全感やイライラが募り「いくら努力しても思うような結果が得られない」かのような感覚に包まれてしまう。

組織で生きる人は誰かに「完璧な成果・行動」を求められたり、そうであらねばならないと自分で自分を追い込んでしまうようなことも見られる。「一生懸命努力していることが当然」という空気の組織では、「全力を出し尽くす」ことが目的になってしまい、知らず知らず燃え尽き症候群になってしまうパターンもある。

私たちは本来、自分の感情を大切にして生きることを好む。だが論理を優先させ、自分を感情的に抑圧するような状況が続くとひどく消耗し、生きていく中で喜びを得られる感触がなくなっていってしまう。

こういった「うつ」や「無気力状態」にも似たような症状は、結局のところ自分自身からの「この頑張りすぎの生活を見直せ」という、心身を救うためのSOSといえる。精神的な甘えや単なるスランプが理由だとして放置せず、適切な処置を講じることで、めまいや息苦しさ、頭痛やだるさといった深刻な症状に繋がることを防げる。では具体的に燃え尽き症候群を克服し、また新たに生き生きと生活していくためにはどんな対処をするといいのか。

バーンアウトの対処法、予防法について


ストレスのある生活を見直す

燃え尽き症候群になってしまったら、まずは心身の回復を第一に考えよう。当初は自分が不調に陥ったこと自体になかなか気づけない。努力したいけど、なんかできない、というような矛盾した状態に長時間にわたって置かれ続けると、人生が辛くなる。心身の慢性的な疲労に気づき、燃え尽きている自分を自覚することが大切だ。

今まで抱えてきた信念やライフスタイル、目的意識を一度思い切って手放すことが重要だ。燃え尽きてしまったということは、何かを根本的に見直すべきだという人生からのサインなのだ。まずは今までの生活を変える。休養期間を設ける。職場には休職の連絡を入れる。真面目になりすぎてはいけない。何も全てから逃げ出すわけではないのだ。あなたの人生のためにも、あなたの組織のためにも、ゆっくりと自分を見直す時間が必要だというだけだ。

人間関係を見直す

燃え尽き症候群の中には、他者との接し方が上手くいかずになってしまうケースもある。例えば周囲のみんなを助ける機会が多く、優しい性格もあって「私が頑張らなくちゃ」と思って過剰に奮闘するが、気がつけば職場に行く足取りが重くなっている。上司や同僚からの「お前がしっかりしないと」という「強制」や「べき」に真面目に縛られてしまい、気づけば余力が消えている。

こういった義務感で自分の充実感を失ってしまうことは、長期的に見て誰の得にもならない。一人一人がまずしっかりと自分の人生を生き、その上で他者と支え助けあっていくことが大切なのだ。「自分が他人から見て○○であるような人物に見えているか」というようなことを気にしていては、他人ための人生を生きることになる。自己犠牲しすぎず、まず自分が「気持ちよく」生きることを優先すること。自分がすっきりした気持ちよさを感じるか、伸びやかな深い呼吸ができるかを行動の指標にするといい。

気持ち良いものを選んでいく

数値目標を追うような仕事をしていると、「考え事」や「結果」に意識のフォーカスがいき、感じることを忘れる。「感じること」は喜びや楽しさや気持ちよさなど、生きている充実を自分のものにするために不可欠なことだ。「感じること」なしに人は元気になれないし、元気がなくなると感じられなくなってくる。燃え尽き症候群を克服して回復していくためには、気持ちが良いものを選択して生活を送るのが大事になる。

たとえば職場の価値観や雰囲気が自分に合わないのであれば転職してしまう。自分には生まれ育ってきた中で育んできたスタイルや性質がある。それにあった環境を自分で選んでいくのは人生の大切なコツになる。感じることのできない環境の中では、自分の気持ちよさを大事にするのは難しい。



人間関係はどうか。会っていて気持ちのいい人、元気になれる人と一緒にいられるようにする。完璧には難しいだろうけれど、自分の生活のリズムの中でそういう人と会う時間を設けるのは大切なことだ。趣味や食事などの生活習慣も、自分が気持ちいいかどうかを基準に見直していくといい。

気持ちいいことをして少しずつ元気になっていくことで、子どものときのような「感じること」の感覚を取り戻していく。そうすれば、自分はこんな風なことがしたい、こういったことをして生きていきたいといった、「自分がやりたいこと」「気持ちよくできそうなこと」を感じやすくなってくる。数字や結果や他人の評価を気にする状態から抜け出し、自分の好きなことをして生きていくリズムがつかめれば、燃え尽き症候群からの離脱もできてくるだろう。
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