バスケの初心者を指導する時に気をつけたい、7つの教え方の原則

バスケ初心者への指導方法・教え方のコツ

バスケットボールの初心者を指導する時には、どういったことを原則として考え、具体的に何に注意していけばいいだろうか。多くの人には後輩がいるし、球技大会などでも素人の人に教えてあげなければならない機会があるだろう。また、経験者だが生徒に教えるのは初めてな人、自分の子どもに教えたい人もいる。そんな時はいったい何が必要なのだろうか。

バスケ初心者への指導にはコツがある。一定の方法を意識することで、初心者の上達を加速させ、成長に拍車をかけることができる。逆に指導方針によっては初心者の上達を鈍らせてしまうこともあるだろう。ここでは指導の際に気をつけるべき注意点と、原則的な考え方7つを紹介する。極端なことをせずに、自然と相手の興味や関心を伸ばしてあげるのが大切なコツになる。

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バスケ初心者への指導のコツ


1.ダメなことはダメとはっきり教えよう

まず一番初めに、やってはいけないことを教えてあげよう。子供を外に出すときには、赤信号で何が何でも止まるように教えなければならないのと同じことだ。やると選手や仲間の身に危険が起こることや、やってしまうと競技そのものが立ち行かなくなるようなダメなことは、はじめにしっかりと確認しておこう。

たとえば跳んだ選手の着地点に入ってはいけないこと、むやみに接触したり、手を使ってはいけないこと。ルールで言えば3歩以上ボールを持って歩いてはいけないことや、ドリブルを止めた後は動けないことなど。これらを知らなければ、そもそもバスケットボールという競技を行うことは不可能だ。ちゃんとルールを教えてあげることで、まずはバスケを把握する下地を作ってあげよう。神経質にはならないように。あれこれ一度に詰め込もうとしなくていい。

2.初心者のやる気を消さない

初心者はみんな興味・関心・憧れを持っている。持っているからバスケットボールをやろうと思ってはじめるのだ。そしてこれらから生まれる欲求・探究心・向上心が、上達していくうえで大切になる。

指導者にはこれらの要素を一瞬で消す方法がある。怒り、否定、強制だ。ルールやダメなことを教えてあげるのと同じ感じで「ダメだダメだ」と連呼していては、選手はやる気を失ってしまう。

例えばレイアップシュートを決めた初心者は嬉しいはずだ。そこですかさず「そんなんじゃブロックされる。もっと高く跳ばないとダメだ!」と怒鳴り声をあげてみよう。あなたはダメコーチの世界チャンピオンになれる。それも一瞬でだ。たいした努力などいらない。初心者に過剰に厳しくする必要はない。

3.選手のやる気を燃え上がらせ続ける

選手のやる気を常に高い状態に保つ。指導者の大きな役割の一つだ。肯定的なフィードバックを返し、褒め、自由にやらせてあげよう。指導者があれやこれやと世話を焼き過ぎなくても、バスケットボールへの情熱が消えない限り、選手たちは少しずつ上達していく。

ただし、うまくいかないこと、辛すぎることが続けば、熱意溢れる初心者たちでもやる気はしぼんでいってしまう。そこで「それくらいで諦めるならそれまでだ」と突き放したくなるコーチもいるだろう。時にはそういった厳しさが必要な時もある。何も言わずに見守るときがある。だが初心者は往々にして、そもそも努力の仕方、苦境の乗り越え方を理解できていないケースが多いのだ。これを念頭に置いておこう。

コツを教えて効率よく上達の手ごたえを掴ませてあげるのは教える側の手腕だ。壁に挑んでいる選手が混乱し、燃え尽きてしまう前に、適切な働きかけで方向づけてあげよう。教える側がはたらきかけの技術を磨けば、丁寧に階段を昇るように、一歩一歩上達の手ごたえを感じながら成長する手助けができる。やる気という炎に水をかけないだけではなく、薪をくべ続けるのもコーチの大切な役割だと考えよう。

4.戦術ではなく基礎的な個人能力を鍛えよう

難しいオフェンスやフォーメーションを自分のチームに採用しようとしても、初心者には難しい。なぜなら基礎的な力がまだない人同士が集まっても、何も生み出せない。個々人にまずエネルギーがなければ、混ぜ合わせても大きなものにならない。

協力できるほどの個人的な力があることが、チームプレイを作り上げていくために必要だ。シュートやパスやドリブル、走る体力、ディフェンスの基本、キャッチ、ジャンプ、ストップ、ピボット、視野、あらゆる要素がよいバスケットボールプレイヤーを作る。

基礎に時間を割いていては、試合での動きを覚える時間がないではないかと言う人もいるかもしれない。パスやドリブルを実際に使うシチュエーション、ゲームが必要なのだと。しかし、細かいことをしっかりと教えないから、初心者は試合で使うパスやドリブルや動きがなかなか身につかない。初心者には特にこういった部分を重点的に強調して指導してあげて欲しい。

5.基礎を楽しい練習にする

ただ、初心者に基礎的な練習を「強いる」のには注意が必要だ。あまりに楽しくない練習を繰り返しすぎることで、初心者は「おれは本当にこんな楽しくない思いをしてまでバスケがしたいのか?」と自分に問いかけ始める。初めたての頃に感じていた面白い感じがなくなり、考えたり悩んだりする。これから徐々に前向きな気力が落ちていく兆候だ。基礎練習をするときには少しでも楽しい気持ちでできるように工夫を凝らしてあげよう。

基礎は楽しくやれるといい。しゃべったり笑ったりしてもいい。自分の感覚を深められる機会であればいい。基礎を真剣にやらないのは自主性の不足に映るが、それは怒りや強制では技術は伸びづらい。「うまくなりたい」というモチベーションや、「なんか楽しくなってきた」という感覚があれば伸びやすい。上手くなりたいから、楽しいから、したくなる。しようと思える。順序を間違えてはいけない。

遊びの要素を埋め込むのも刺激があって良い。前の人のハンドリングをみんなで真似をする。チームに分けて時間やパスの成功数を競う。課題を設けてそれをクリアできるチームメイトの人数を賭ける。ミスの回数を予想する。やり方はいくらでもあるはずだ。

肯定的なフィードバックも大切だ。基礎練習はつまらないのが普通だし、上達しているかどうかも確信が持てなかったりする人もいる。だからこそ指導者はその努力の方向に明るい展望がありそうかどうかを見極めて、その努力を認めてあげること。その選手が何を感じているかを察して、すっと声をかけてあげられるといい。不自然になるような声掛けならしない方がいいけれど、自然にそういった声掛けができる関係は、はたから見ていても綺麗なものだ。

6.自己犠牲を強いない

「君の役割はリバウンドだ。そうすればチームは勝ち、多くの喜びを手にできる。君より上手な人がシュートを打つ。そして君はリバウンドで身体を張る。それがチームプレイというものだ。さあ頑張ろう」

分業による効率化はチームが勝利に向かうために実に効果的だ。そして選手同士がお互いの必要性を実感するのに、チームは成果を得ることが重要だ。この発言が目指している方向自体は完全に間違いとはいえない。けれど初心者にこのような理念を押し付けては、そもそも彼のプレイ意欲自体が消えてしまうだろう。リバウンダーになろうとバスケットボールを始める人はそういない。初めは誰もがカッコよく点を取りたいものだ。

理想ではなく、身もふたもない現実から指導を始めよう。選手が自己犠牲や地道な仕事にも価値を見出せうようになるのはまだ先の話だ。初心者はチームスポーツがどういうものかもまだわからないし、まだわからなくてもいい。人と力を合わせる方法も、まだ知らないのだ。だからまずは一番楽しい「点を取る」ことに焦点を当てるといい。

7.シュートを教えよう

どのコーチも口をそろえることだが、初心者のうちに適切なシュートフォームを覚えさせてあげてほしい。初めが肝心で、後々になって修正しようとしても、一度ついたクセをとることは難しく、大変だ。もし初心者を教えているのなら、この時期に適切なシュート方法を身につけさせてあげることは、元気と希望をあげるための最高の贈り物だと考えていい。後々になって子どもは、シュートが入ることがいかに素晴らしいかを知り、指導に感謝をすることになるだろう。

初心者にとってシュートが入ることは、とてもエキサイティングなことだ。また、それはチームにとっても素晴らしいことになる。よい指導をしたいと思うなら、シュートについての適切な知見を持っておくことがとても大切だ。あなたの教える選手のシュートが、リングに吸い込まれるようになること。それが本人とチームメイトにとって、どれほどの喜びを生むことかをわかって欲しい。

どうしたらシュートを教えることができるのかを知りたい人は、下記の教材をオススメする。教えるときには「具体的なポイント」が必要だ。教える側がそれを踏まえて、教わる側に「何にどんな注意を向けるか」を働きかけるような感じだ。シュートマジックは声のかけ方やポイント、教える側の存在感を学ぶことができる。書籍やコツの羅列とは違い、時間的、空間的な働きかけ方を観られる、学べるというのは大きなメリットだ。経験則に頼った闇雲な教え方は、子どもをかえって混乱に引き込んでしまうかもしれない。ぜひともプロコーチの指導方法を参考に、子供が笑顔になるような教え方をしてあげてほしい。

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